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バークシャー・ハサウェイを率いるビリオネアのウォーレン・バフェット氏は、"投資の神様"として知られている。
2018年の株主向けのレターの中で、バフェット氏は「魅力的なビジネスの一部が市場価格よりも価値があるかどうかを計算して」投資先を選ぶと書いた。
バークシャー・ハサウェイはこれまで企業の大型買収にフォーカスしてきたが、2019年のレターには市場性のある株式の保有を増やしていくと、バフェット氏は書いた。今では約2340億ドル相当にのぼる。
バフェット氏が株式市場に投入できるリソースは潤沢にある。同社の第3四半期の決算報告によると、その現金保有高は、自社株7億ドルを買い戻したにもかかわらず、1280億ドルだった。現金保有がこれほど増えたのは、2016年以降バフェット氏が企業を買収していないからだ。
バフェット氏は「きちんとした長期的見通しのあるビジネスの価格は恐ろしく高い」とした上で、「とはいえ、我々は超大型買収を期待し続ける」と書いた。
だが、そこまで大型でない買収ですらバフェット氏を悩ませている。IT製品の卸売販売代理店テック・データ(Tech Data)の買収で競り負けたのだ。バフェット氏はテック・データに対し50億ドルを提案したが、プライベートエクイティのアポロ・グローバル・マネジメントが51億4000万ドルを提案したあと、買収額を引き上げなかった。
バフェット氏は今、どういった企業に魅力を感じているのだろうか?
第3四半期が終わった時点で、バークシャー・ハサウェイが保有している株トップ13を見ていこう。
[原文:Here are Warren Buffett's top 13 favorite stocks]
(翻訳、編集:山口佳美)