投了の場面を再現。
まいるす・ゑびす
2月21日月曜日(日本時間)、素晴らしいニュースが将棋界を駆け巡った。
ポーランド出身の女流棋士カロリーナ・ステチェンスカは東京の将棋会館で行われた女流名人戦予選トーナメントで勝利を収め、プロの女流棋士として認められる2級に昇級を決めた。これは日本以外の国籍を持つ棋士としては初の快挙。
「今日の対局は、最後に詰みがあるかどうかを考えていたら頭の中が真っ白になりました。女流棋士になれるのだろうかと苦しい時もありました。そんな時、お世話になった先生や家族や友達やファンが助けてくれました。プロになれてうれしい」と彼女は将棋連盟のインタビューで語っている。
ステチェンスカは高校生の頃に「NARUTO」の登場人物が将棋を指しているところを見て将棋に興味を持ち、独学でやり方を学び、「81Dojo」のインターネット対戦で腕を磨いた。2013年に日本に移住し、プロ棋士を目指していた。
「チェスとは違い、将棋は相手から取った駒を再び使うことができます。このルールのおかげで将棋は後半がかなりダイナミックになります。そこが気に入っています」と将棋について彼女は語る。
女流プロ棋士の制度は1974年に設立された。
師匠の片上大輔六段はBUSINESS INSIDER JAPANのインタビューに対して「本当に素晴らしい快挙。彼女にしかできない役割がたくさんあると思うので、これから大いに活躍してほしい」とコメントしている。
(敬称略)