オンライン書店からエブリシング・ストアへ —— アマゾン、22年の歩み

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アマゾンは、創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏の下、22年にわたる長い道のりを歩んできた。

Thomson Reuters

1994年、アマゾン創業のアイデアはニューヨークで生まれた。当時、金融機関で働いていたジェフ・ベゾス氏は、インターネットの重要性を深く認識していた。

アマゾン創業の経緯を追ったブラッド・ストーン(Brad Stone)著『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』(原題:『The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon』)によると、べゾス氏はまず、オンラインで販売できそうなものをリストアップし、その中から書籍を選んだ。そして1995年、同氏はオンライン書店としてアマゾンをスタートさせた。

それから21年が経った2016年、アマゾンの年商は1360億ドル(約15兆1200億円)に達した。最近では、高級オーガニック食品スーパーのホールフーズを買収し、クラウドコンピューティング事業でトップを競い、人気のスマートスピーカー「Amazon Echo」を含む電子機器を展開するなど、アマゾンはオンライン書店を皮切りに、長い道のりを歩んできた。

インターネット・アーカイブのWayback Machineの助けを借りて、米アマゾンのホームページが会社の成長と共にどのように変化してきたか、振り返ってみよう。


1995年:オンライン書店

アマゾン創業当時のウェブサイトのトップページ(1995年)

Jon Erlichman

アマゾンは1995年7月16日、オンライン書店として正式に営業を開始した。取り扱うタイトル数は100万点に及び、「地球上最大の書店」をうたっていた。

創業当初のホームページには「Spotlight!(注目)」というセクションがあり、「我々」の愛する本が並んでいた。この「我々」は、今のような何千人ものアマゾン社員のことではなく、ベゾス氏とその妻、そして7人の創業メンバーのことだ。

最初に売れた商品とその納品書

最初に売れた商品とその納品書

John Wainwright, Quora

アマゾンで最初に売れた本は、ダグラス・ホフスタッター(Douglas Hofstader)著『Fluid Concepts and Creative Analogies: Computer Models of the Fundamental Mechanisms of Thought』だった。The Atlanticによると、購入者はアマゾンのウェブサイトのベータ版テストを依頼されたコンピューターサイエンスの専門家、ジョン・ウェインライト(Jon Wainwright)氏だ。

ウェインライト氏は、この注文を仕事中に職場のT1回線を使って行ったとQuoraで述べている。このときの購入記録は、今も同氏の注文履歴に表示される。

1999年:eカードやオークションも

米アマゾンのトップページ(1999年)

Wayback Machine

1999年、創業から4年あまりが経った頃、アマゾンはサービスを拡大し、ビデオや電子機器の販売を開始した。当時はまだeカード(電子メールで送るグリーティングカード)が広く利用されていたため、アマゾンも取り扱っていた。短命に終わったオークションサービスも、この時点では存在していた。

当時、最もよく売れた本のトップ3は、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』、『ハリー・ポッターと賢者の石』、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』だった。


2004年:オンライン百貨店に。独自の検索エンジンも公開

米アマゾンのトップページ(2004年)

Wayback Machine

2000年代前半、アマゾンはウェブサイトのビジュアルを整えた。

家庭用品やベビー用品、化粧品も取り扱うようになり、アマゾンは現在の小売最大手の姿に近づいてきた。当時、グルメフード販売が試験的に行われていたことから、アマゾンが早くからフードデリバリーを意識していたことが分かる。

2004年には、アマゾンは検索エンジン「A9」を公開。オンラインの画像付きハローページのようなもので、Googleマップのストリートビューの先取りとも言える機能「Block View」を備えていた。電話帳と通りから撮影した店舗やオフィスの写真を組み合わせていたのだ。

2008年:Kindleを大プッシュ。ホームページをアップグレード

米アマゾンのトップページ(2008年)

Wayback Machine

2008年当時、DVDはまだよく売れており、前年秋に発売されたAmazon Kindleは「革命的」だった。プロトタイプを開発したチームは当初、このデバイスを「Fiona」と呼んでいたが、後にベゾス氏が「Kindle」と命名。言葉通り、人々の感情を刺激し、燃え立たせたいと考えたからだ。

2012年:Kindleに複数モデル

米アマゾンのトップページ(2012年)

Wayback Machine

2012年頃、Kindleの売り上げが急増。当時アマゾンは、フルカラーのタブレットなど複数のモデルを提供していた。同時に、ホームページのデザインもリニューアルした。

Androidアプリや動画、ソフトウエアを含む35のカテゴリーでサービスを展開するようになり、アマゾンは無視できない強力な存在になった。

現在:真の「エブリシング・ストア」に

米アマゾンのトップページ(2017年)

Caroline Cakebread / Business Insider

現在のアマゾンのホームページとビジネスは、ベゾス氏の起業家としての天才ぶりを証明している。同社はビジネスを全ての分野に広げ、食料品宅配サービスやハウスクリーニング・サービスにも参入。Amazon.comで全てのカテゴリーを一覧表示すると、ページ上部には「Earth's biggest selction(地球最大のセレクション)」と書かれている。

source: Jon Erlichman、John Wainwright / Quora、Wayback Machine

[原文:Amazon launched 22 years ago this week — here's how the business has evolved

(翻訳:原口 昇平)

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