「マーベル・パワーズ・ユナイテッドVR」のキャラクター、デッドプール。
Oculus
ディズニーは先週末(現地時間)、VR技術を開発するFacebookの子会社オキュラスVR(Oculus VR)と共同で、新しいVRゲーム「マーベル・パワーズ・ユナイテッド VR」をリリースすると発表した。2018年、Oculus Riftヘッドセット専用に発売される。
超人ハルク、ロケット・ラクーン、キャプテン・マーベルを含む12のスーパーヒーローがプレイ可能で、19日には2016年のヒット映画『デッドプール』の主人公が仲間入りすることも発表された。
筆者は先日開かれたイベントで、この新しいゲームを試す機会を得た。デッドプールもプレイした。自他ともに認める大のマーベルファンである私の評価は、少しばかり主観的かもしれないが、このゲームは多くの人がOculus Riftを購入するきっかけとなる、十分なポテンシャルを秘めているように思えた。
ゲームのトレイラーはこちら:
スーパーヒーローになって敵を倒す!
設定はシンプルだ。各レベルで、「Friday」というAIがプレーヤー(最大4人)にミッションを与える。あとは各レベルで、パンチを繰り出したり、強打したり、切り裂いたりしながら、ボスに戦いを挑み、勝利を納めるだけ。デモレベルでは、「インヒューマンズ」のキャラクター、超犬ロックジョーがあなたを「Knowhere」へ瞬間移動させ、クリー人を相手に戦いを繰り広げるという設定になっていた(マーベルの世界に慣れ親しんでいる人にとっては、これは完璧に理解可能な文章だ)。
ベーシックなゲームだが、かなり楽しめる。それぞれのスーパーヒーローが持つユニークな能力を使って、敵を倒すことができる。
Oculusのタッチコントローラーを使えば、両手を自由に動かせる。デッドプールやロケット・ラクーンのようなキャラクターなら、それぞれの手で同時に複数の敵を倒すことができる。
Oculus VR
ハルクは乱暴者で、キャプテン・マーベルはエネルギー光線を地上や空から発射し、ロケット・ラクーンはジェットパックに重火器を携帯している。異なるキャラクターの能力を組み合わせて使うことも可能だ。マルチプレーヤー対応なので、まさにチームの一員になったような気分が味わえる。
試してみた範囲では、ゲーム上、繰り返しが多くなる可能性も否定できないが、下を見れば自分のプレイするキャラクターのコスチュームがゴージャスな3D映像で映し出され、文字通りスーパーヒーローになった気分を味わえるのは、極めて魅力的だ。
そして、デッドプールの存在も特筆すべきものだ。
デッドプールの「トーク」にも注目
デッドプールが使う武器の多様さも、その魅力のひとつだ。Oculusのタッチコントローラーを使用することで、腰に携えたサブマシンガンを構えたり、剣を肩から抜いたり、腕のホルスターから星を投げたり、背中からピストルを抜くことができる。
自分の手を腰に当てボタンを押すと、武器が装着される。左右それぞれの手に異なる武器を持つこともできるので、剣とピストルを同時に持つことが可能だ。しかも、デッドプールは敵の正面や背後に瞬間移動することができるので、殺人マシンとしての能力が極めて高い。
そして、気の利いた軽口も用意されている。悪者を狙撃し、狙撃されながら次から次へと。一緒にタコスを食べに行こうと、デッドプールが悪者を誘うシーンもある。
ウェブメディアIGNの仲間が撮影したデッドプールの操作画面はこちら:
デッドプールの操作性は、同じく狙撃を得意とするロケット・ラクーンやエネルギー光線で悪者をやっつけるキャプテン・マーベルとは全く違うものとなっており、このゲームの奥深さを示唆している。
ゲームがリリースされる2018年はまだしばらく先だ。まだまだ公開されていない奥の手がたくさん用意されていること、そして奥深く息の長いゲームであってくれることを願ってやまない。「マーベル・パワーズ・ユナイテッドVR」は、友達と集まって楽しむにはもってこいの格別なゲームとなってくれるだろう。
[原文:Facebook and Disney teamed up for a new game that lets you be Deadpool like never before]
(翻訳:まいるす・ゑびす)