“ミレニアル向け”航空会社を設立 —— 背景にあるエールフランスの危機感とは

Joonの新しいエアバス機

Joonでの就航を予定している新しいエアバス機。

Joon

エールフランスは7月20日(現地時間)、新しい航空会社「Joon」の設立を発表した。

84年の歴史を持つ同社が発表した新会社は、18歳から35歳のミレニアル世代をターゲットとしている。

エールフランスによると、Joonはいわゆる格安航空会社(LCC)ではなく、デザインとデジタルテクノロジーに注力した、ライフスタイル・ブランドだ。

「我々はグループ内に新たな刺激をもたらすために、Joonという若々しく、デジタル時代にふさわしいブランドを生み出した」と同社エグゼクティブ・バイス・プレジデント、ドミニク・ウッド(Dominique Wood)氏は声明の中で述べた。

「ミレニアル世代の顧客のためにデザインされており、移動手段と適正な運賃のみならず、グローバルな旅行体験を提供する」

ビジュアル面でもエールフランスは、同社が「ベーシック&シック」と称するスタイリッシュなエレクトリック・ブルーを制服などに採用している。

Joonは今秋、中距離便の運航をパリ・シャルル・ド・ゴール空港を拠点に開始する予定。来年夏からは長距離便の運航も開始する。

またローンチ後は、エールフランス-KLMグループのダイレクトセールス&サービス担当シニア・バイス・プレジデント、ジャン・ミッチェル・マチュ(Jean Michel Mathieu)氏がCEOに就任する。

エールフランスのエアバス A380

エールフランスのエアバス A380。

Flickr/Christopher Griner

Joonの設立は、同社が昨年11月に発表した「Trust Together」プロジェクトの一環だ。このプロジェクトは、同社がコスト、効率性、そして顧客サービスにおいて、イノベーティブな方法で、より競争力を獲得することが狙い。

「新たな航空会社の設立は、いろいろな意味で歴史的な取り組みだ。JoonはTrust Togetherという戦略プロジェクトにおける新たな一歩」とエールフランスCEOフランク・ターナー(Franck Terner)氏は声明の中で述べた。

「これにより、エールフランスグループの採算性を向上させ、コスト削減を可能にし、ビジネスモデルの持続可能性をより確かなものにする」

Joonの設立は、エール・フランスが困難な時期を迎えていることを反映している。現在、同社は高速鉄道、格安航空会社、労働環境についての議論、中東やアジアの競合企業など、さまざまなプレッシャーにさらされている。

Joonの設立によって同社は、現在の航空業界を取り巻く厳しい現実の中で、競争力の向上を目指す。

サービス、就航地、運賃など詳細は、今年9月に明らかにされる予定だ。

source:Joon

[原文:Air France just launched a 'boutique' airline for millennials — here's everything we know

(翻訳:忍足 亜輝)

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