メンロ・パークにあるFacebook本社のカフェテリア。
カリフォルニア州メンロ・パークにあるFacebook本社のカフェテリアで働く従業員500人以上が、労働組合を結成し、賃金の引き上げを求めている。シリコンバレーは物価が高く、生活が困難なためだ。カフェテリアの従業員は、同社の清掃や警備を請け負うフラッグシップ・ファシリティー・サービス社に雇用されている。世界で最も家賃が高い都市に選ばれたサンフランシスコでは、郊外にFacebookなどの大手IT企業が進出したことで、周辺地域の家賃も高騰している。ガーディアンは、Facebookのカフェテリアで働く夫婦にインタビュー取材をしている。2台の車が駐車できる住宅に、3人の子どもと住んでいるという。
Facebookの広報担当者はBusiness Insiderに対し、同社は労働組合と対立するつもりはないと話した。しかし、時給15ドル(約1670円)の最低賃金と年間15日の休暇といった、Facebookが外部の請負業者に求める条件を見直すかどうかは、明らかにしなかった。「(カフェテリアを含む)請負業務に従事する従業員は、我々のコミュニティーにとって貴重なメンバーだ。請負業者を含め、Facebookが掲げる『世界のつながりをより密に』というミッションに貢献する全ての人々に、安全で公平な労働環境を提供したい。労働組合のステータスにかかわらず、その姿勢に変わりはない」
一方、労働組合のビジネス・マネジャーを務めるエンリケ・フェルナンデス(Enrique Fernandez)氏は、24日(現地時間)に出したプレスリリースで、次のように述べている。
「我々は、今回のプロセスにおいて、Facebookとフラッグシップ社が協力関係にあることをうれしく思う。従業員たちが直面している問題を解決できるよう、共に契約交渉を進めていきたい」
(翻訳:梅本了平)