ユーザーがっかり、投資家大喜び —— 売り切れ続出の「ニンテンドースイッチ」

東京の家電量販店に並ぶ人たち。

東京の家電量販店に並ぶ人たち。

Thomson Reuters

任天堂の最新ゲーム機は世界中で売り切れ続出、ユーザーはがっかりしているが、投資家は大喜びしている。

スイッチは、任天堂にとって大成功となった。同社は第1四半期のスイッチの販売台数を197万台、世界中での累計販売台数は460万台にのぼると発表した。

「スイッチの需要と供給のミスマッチはWiiの時のよりも大きい。ホリデーシーズンを避けて新ゲーム機を発売するという任天堂のユニークで新しい戦略は、供給がおぼつかない状況の中でも、効果をあげているようだ」と投資会社ジェフリーズ(Jefferies)のアナリスト、アトゥル・ゴヤル(Atul Goyal)氏は語った。

投資家たちは、スイッチがWii Uの二の舞いとなることを危惧していたが、無用の心配だった。品薄状態にもかかわらず、販売台数は予想を上回った。ゴヤル氏は販売台数を190万台と予想していた。同社の発表より7万台少ない数字だ。

ゴヤル氏によると、スイッチの攻勢は始まったばかりだ。任天堂は当初、通期の販売台数を1000万台としていた。同社は最終的には通期目標を上回ることになりそうな第1四半期の好調ぶりを受けても、その見通しを変えていない。

スイッチ向けのゲームソフトも、同様に好調だ。販売本数は814万本、スイッチ1台あたり1.75本となる。アナリストはゲームソフトの販売本数を600万から700万本と予想していたとゴヤル氏。スイッチ向けのゲームソフトはまだ少ないが、今年後半には、『スーパーマリオ オデッセイ』など、大型タイトルのリリースが予定されている。

任天堂の第1四半期の営業利益は162億円、アナリストの予想額110億円を上回った。スイッチの貢献は大きい。ハード、ソフトを含めたスイッチの売上高は1040億円、これは同社の第1四半期の売上高の67%を占めた。

第1四半期における任天堂の最大の失敗は、スイッチの供給不足だろう。予約もできず、店頭でも常に売り切れ状態で、現状では購入は困難だ。

だがジェフリーズは、同社をゲーム業界における最優良企業と再度、位置づけた。目標価格も5万7500円から5万9100円に変更、2.7%のアップした。任天堂の株は、執筆時点で3万5770円で取り引きされている。この1年間で46.12%上昇した。

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Markets Insider

[原文:Nintendo's Switch is sold out everywhere — and investors couldn't be happier

(翻訳:忍足 亜輝)

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