「仮想通貨は、本物ではない! 」億万長者の投資家ハワード・マークス氏が苦言

ハワード・マークス氏

オークツリー・キャピタルの創業者ハワード・マークス氏。

Bloomberg

億万長者の投資家で、オークツリー・キャピタル・マネジメントの創業者ハワード・マークス(Howard Marks)氏は、ビットコインやイーサなどの仮想通貨は「本物ではない」とのスタンスを徹底して崩さない。

同氏は26日(現地時間)、顧客向けに出した直近のメモの中で、こうした発言を三度繰り返した。

「仮想通貨は、1) 財政危機に直面したことで、人々が国が管理する通貨の価値を含め、経済の安全性に疑問を抱き始めたことと、2) バーチャルなものに対し、快適さを覚えるミレニアル世代の価値観が入り混じった結果、生まれたものだろう。だが、本物ではない」

22ページにも及ぶマークス氏のメモには、ニューヨーク・タイムズやウォール・ストリート・ジャーナル、その他ブロックチェーンをベースとした通貨に関する記事の引用を含め、同氏がリサーチした内容がぎっしりと書き込まれている。だが、マークス氏は仮想通貨の未来にかなり懐疑的だ。

「一部の人間は利益を得るために、デジタル通貨に熱心に投資している。他の人間は、これまで利益を生み出してきたこの現象に投資することで、せっかくのチャンスを逃がしたくないと考えている。だが、これは本物ではない! 」

マークス氏は、全ては楽観主義から来るものだと言う。市場が暴落すれば、ビットコインやイーサに投資している人たちは、大きなダメージを被ることになる。

「楽観主義が継続する限りは、問題ないだろう。だが、状況が悪化した場合の信頼性は極めて低い。危機の中、人々が代わりにドルや金を持ち始めたら、ビットコインの価格や流動性はどうなるだろう? 」

デジタル通貨に対し、懐疑的な姿勢を取る保守的な金融関係者は、マークス氏だけではない。モルガン・スタンレーなどの大手銀行も、ビットコインを価値ある資産として認めているものの、真の通貨と呼ぶことには乗り気でない。

マークス氏のような人々にとって、ビットコインは理解しがたいものだ。中央銀行に支えられ、クリアリング・ハウスを通じてやり取りが行われる既存の通貨のように単純ではない。ビットコインはブロックチェーンを活用し、取引の貸方、借方両者の情報を瞬時に記録する。

理解を深めるため、マークス氏にはもう少しリサーチが必要なようだ。

同氏は述べた。「仮想通貨について、まだ納得のいく説明を受けたことはない」

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[原文:Billionaire investor Howard Marks says cryptocurrencies 'aren't real']

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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