テスラが2020年までに成し遂げたい12のこと

イーロン・マスク氏

テスラのCEOイーロン・マスク氏。

Business Insider

イーロン・マスク氏の次の10年の計画は野望に満ちている。

いろいろある中でも、テスラのCEOは自動車の生産台数を飛躍的に増やし、ラインアップを拡大して全く新しい車種を販売し、2020年までに完全自動運転を可能にすると公言している。

以下、マスク氏が「テスラが今後数年間で達成する」と話している内容について詳しく見ていこう。




巨大バッテリー工場「ギガファクトリー」の完成

ギガファクトリー

Tesla Motors

アメリカ、ネバダ州で建設中の巨大なバッテリー製造工場は、テスラの命運を握る。バッテリーコストを最大30%程度削減できると期待されているからだ。

約550万平方フィート(約51万平方メートル)に及ぶ「ギガファクトリー」が2018年に全面稼働すれば、スケールメリット、革新的な生産プロセス、廃棄物の削減、ほとんどの生産プロセスを1カ所に集約することにより、バッテリーコストの著しい削減につながると予測されている。

実際、テスラはこのギガファクトリーで、2013年に全てのリチウムイオン電池メーカーが生産した数の合計を上回るバッテリーセルを生産するとしている。

モデル3の生産開始

モデル3

Tesla

ギガファクトリーで生産されたバッテリーにより、テスラ初の量産車「モデル3」の生産が可能となる。

充電1回あたりの航続距離は、200マイル(約320キロメートル)以上だ。テスラは7月28日(現地時間)からモデル3の出荷を開始している。

コンパクトSUV「モデルY」を、2019年末から2020年初めにかけて販売開始

モデルY

Tesla

2016年7月、マスク氏はテスラが新型コンパクトSUV「モデルY」を発売する予定だと認めた。

同車に関するスケジュールは、今年5月の第1四半期決算で初めて明らかになった。マスク氏が、モデルYの販売開始時期が2019年末もしくは2020年になると発表したのだ。同氏はさらに、モデルYはモデル3とは別のプラットフォームで生産される予定だと話した。


9月にEVセミトラックを発表……

セミトラック

Tesla

マスク氏は昨年8月、同社の「マスタープラン・パート2(Master Plan, Part Deux)」の中で、テスラがEVセミトラックの開発に取り組んでいると発表した。 

今年6月には、テスラが大手運送会社数社と協力して、同社初のEVセミトラックを設計していると明かしている。

マスク氏はテスラの年次株主総会で、「9月末には実用的なプロトタイプを発表する予定だが、すでにEVトラックの購入を検討している企業には、公開しており、各社すっかり気に入ってくれている」と語った。「彼らは、とにかく何台が、いつになったら購入できるのかを知りたがっている」

もうすぐEVトラックを見ることができそうだが、販売開始時期は明らかになっていない。


……そして2019年末には、EVピックアップトラックだ

ピックアップトラック

Kevork Djansezian / Stringer / Getty Images

さらにマスク氏は、「マスタープラン・パート2(Master Plan, Part Deux)」で、テスラが消費者向けのEVピックアップトラックを生産すると述べた。

同氏は4月、テスラが9月にEVセミトラックを公開し、消費者向けのピックアップトラックを1年半から2年以内、つまり2018年10月から2019年4月の間に発表すると語った。


充電1回あたりの航続距離を1000キロメートルに伸ばす

走行試験

Facebook/Tesla

テスラ車の航続距離はすでに業界最長を誇っているが、マスク氏はテスラ車が1回の充電で走れる距離を著しく伸ばすことを目標にすると語った。

2015年9月、マスク氏はデンマークのニュースサイト「ボルセン(Borsen)」に対し、「現在、モデルSの最長記録は800キロメートルであり、これより長い距離をモデルSで走った人はいない。おそらくあと1、2年で1000キロメートルに達するだろう。2017年には確実だ」 と話した。

その上で、2020年までには、テスラ車の充電1回あたりの航続距離は745マイル(約1200キロメートル)に伸ばすことが可能になるだろうと付け加えた。

テスラのハイパーマイリングの記録は約560マイル(約901キロメートル)だが、アメリカ環境保護庁(EPA)の評価によると、テスラのモデルS P100Dの正式な充電1回あたりの航続距離は、約315マイル(約507キロメートル)である。


同社のすべての車を完全自動運転車に

完全自動運転

Benjamin Zhang/Business Insider

マスク氏のテスラに関する大胆な決意は他にもある。その1つが、2020年までに同社の車を完全自動運転にすることだ。

テスラは昨年10月、新たなハードウエア「エンハンスト・オートパイロット(自動運転支援機能)」の本格導入を開始した。マスク氏は、ソフトウエアが完成し次第、ハードウエアが使用可能となり、車両の完全自動化が実現すると述べた。

しかし、マスク氏はテスラの完全自動運転車の販売準備が整う前に、規制当局が法律を整備する可能性は低いとしており、運転手がハンズフリーになるまでには、もう少し時間がかかるかもしれないと話している。

同社は今年末までに、テスラ車の自動運転モードでロサンゼルスからニューヨークへ向かうデモンストレーションを計画しているが、4月のTEDトークではドライバーが運転中に居眠りできるようになるのは2019年になる可能性が最も高いと語った。


2018年までに年間生産台数を50万台に

工場

Benjamin Zhang/Business Insider

2015年、テスラが生産した車はわずか5万台超だったが、マスク氏は2016年5月2018年までに年間50万台以上を生産する計画だと話した。

参考までに、2016年の年間生産台数は、7万6千台を少し上回っただけであった。

テスラはこの数字が挑戦的な目標だと認識しているものの、逃げるつもりはない。

同社は2016年の投資家に宛てたレターの中で、「今後2年間で生産量を5倍に増やすことは挑戦であり、追加資本も必要になるだろう。しかし、これが我々の目標であり、達成のために努力する」と述べている。

2020年までに年間生産台数を100万台に

生産工場

YouTube/Tesla Motors

2018年までに年間生産台数50万台を達成するだけでは不十分だというように、マスク氏は2020年までに年間生産台数を100万台に引き上げたい考えだ。

なぜか? モデル3の需要は予想以上に高く、テスラは生産目標を再評価せざるを得なくなった。モデル3の予約台数は受付開始から1週間で、32万5千台にのぼった。

野心的な計画であることには間違いないが、マスク氏はテスラがそれだけの成長を遂げる自信があると語っている。


スーパーチャージャーの設置台数を2018年までに倍増させる

スーパーチャージャー

AP/Sam Mircovich

街中を走るテスラ車が増えるにあたり、マスク氏はテスラ車の充電インフラの拡充も目指している。

2016年3月にモデル3を発表した際、マスク氏はテスラがスーパーチャージング・ネットワークの拡張を計画していると語った。スーパーチャージャーは、わずか30分で航続距離約200マイル(約322キロメートル)分を充電できる。 同氏はその設置台数を、2018年までに全世界で3600台から7000台以上に倍増させると話した。

ところが今年4月、テスラは2017年末までに1万台のスーパーチャージャーを全世界に設置するとの目標を掲げた。つまり、計画が当初の予定より早く進んでいるということだ。

7月現在、スーパーチャージャーの設置台数は6000台をわずかに超えた。


テスラをエネルギー企業に

テスラ

Reuters/Patrick Fallon

マスク氏は、テスラを単にEV車を生産するだけの企業ではなく、車に供給するエネルギーを生産する企業にしたいと考えている。

昨年11月、テスラはマスク氏のいとこであるリンドン・ライブ(Lyndon Rive)氏が設立した太陽光発電会社ソーラーシティ(SolarCity)を買収した。これにより、マスク氏はテスラの長期的ビジョンが、フルサービスを提供する持続可能エネルギー企業であることを明確にした。

「生産、貯蔵、輸送まで、エネルギーにまつわる包括的な課題に対応できる、非常に革新的な持続可能エネルギー企業になるチャンスだ」同氏は、2016年6月の買収発表直後に語った。

「我々は持続可能エネルギー企業だ。今回の決断は、おおよそこの路線に沿ったものだ。持続可能エネルギーの問題を解決するには、生産、貯蔵、電気自動車が必要だ」

株主がソーラーシティ買収を承認する直前の10月、マスク氏は「テスラ・ソーラールーフ」を発表した。これは太陽光を電力に変換する屋根材からなるもので、テスラのエネルギー生産ソリューションだ。

同社は今年5月からソーラールーフの注文受付を開始した。1平方フィート(約0.09平方メートル)あたりの費用は約21.85ドル(約2400円)だ。


同社は、年内に配車サービス「テスラ・ネットワーク」の詳細を明らかにすると見られている

イーロン・マスク氏

Asa Mathat | D: All Things Digital

2016年7月、マスク氏は「マスタープラン・パート2(Master Plan Part Deux)」で、テスラが配車サービスを展開する計画だと述べた。

当時、同氏はテスラ車の完全自動運転が実現した後、テスラは車の所有者がそれを他人に貸して収入を得るプログラムを立ち上げると話していた。

「テスラのアプリ内のボタンをタップするだけで、自分の車をテスラの"シェアフリート"に加え、仕事中や旅行中に収入を得ることができる。これにより、月々のローンやリースの支払いを相殺し、時にはそれを収入が上回る可能性もある」と説明した。

同社がその後10月に発表した内容によると、テスラ車の所有者は、同社の配車ネットワークに参加しているだけで、配車サービスやライドシェアリングで収入を得られるようになるという。詳細は年内に明らかになる予定だ。


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[原文:Here's everything Tesla wants to accomplish by 2020

(翻訳:Conyac

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