回答率はAlexaの6倍? 音声AI市場で激化するグーグルとアマゾンの競争

デジタルエージェンシーの360iが行った調査によると、グーグルのAI(人工知能)「Google Assistant」がユーザーの質問に対し、適切な回答を返す可能性は、アマゾンのAlexaの6倍であることがわかった。

AIが搭載されたそれぞれのアシスタント・デバイスに3000の質問をしたところ、Google Assistantの回答率は72%、Alexaの回答率はわずか13%だった。

音声アシスタント市場が急成長する中、調査結果はこの分野で先行してきたアマゾンよりも、グーグルが優位にあることを示している。

ユーザーの質問を正確に理解し、回答する能力は、音声アシスタントの使用性や実用性を左右する。Google Assistantがパフォーマンス面でAlexaに大きく差をつけていることは、ボイスファースト・エコシステムが拡大を続ける中、グーグルにとって有利だ。

その理由は、次の通り:

  • グーグルは膨大な量の文脈検索データにアクセスできる。 同社のKnowledge Graph(ナレッジグラフ)は、検索結果を活用してオブジェクトとエンティティのリンクを表示するデータベースだ。 例えば「スター・トレック」について検索すると、「スター・トレック」に関する情報だけでなく、出演者や関連するその他の情報まで提供される。
  • グーグルの開発者コミュニティーは強靭だ。グーグルは、Androidやその他のサービスを通じ、開発者コミュニティーと強固な関係を構築している。こうした開発者たちは、グーグル向けの音声アプリを短時間で作り出すことが可能だ。加えて、彼らはグローバル企業であり、国際市場への拡大という観点からも優位にある。
  • グーグルは、Google Assistantの開発を推進させるAI企業への投資も行っている。中でもひときわ目立つのが、2014年に買収したイギリスのAI企業「DeepMind(ディープマインド)」だ。DeepMindは2016年10月、同社のAIにはアクセスした情報を使って、自ら学習する能力が備わっていると発表した。

ただし、コネクテッドボイス市場では、アマゾンが競合を押さえ、マーケットを独占し続けている。同社のEcho搭載機、豊富なAlexa Skills(音声アプリ)、提携によってコネクトされたサードパーティーのデバイスの多さは、消費者の心をつかみ、音声アシスタント市場において存在感を放っている。そして、Alexaにはまだまだ成長の余地がある。Consumer Intelligence Research Partnersによると、アマゾンの顧客の中でEchoを所有しているのはわずか5%に過ぎない。顧客の51%がプライム会員、34%がKindle Fireを所有、6%がFire TVを所有していることを考えれば、Echoの所有者は少なく、今後のさらなる成長が期待される。

Alexa Skillsの数の推移を示したグラフ

アマゾンのAlexa Skillsの数は5年間で飛躍的に増えている。

BI Intelligence

[原文:Google Assistant is light-years ahead of Amazon's Alexa]

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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