分裂したビットコイン、価格も揺れる

ビットコインをモチーフにしたバルーン

Reuters/Lucas Jackson

ビットコインの有力開発者や大手マイニング企業は、8月1日朝(現地時間)の期限までに、単一の分裂防止策でまとまることができなかった。

その結果ビットコインは、ビットコインとビットコインキャッシュの2つに分裂した。

「どうやら若干の技術的問題が生じているせいで処理がスローダウンしているようだが、それでも分岐は起きた」とブロックチェーン関連企業 Blockchain Drivenのピーター・ボロヴィフ(Peter Borovykh)氏はBusiness Insiderに語った。

仮想通貨取引所ShapeShiftのCEOエリック・ボールヒーズ(Eric Voorhees)氏は、アメリカ東部標準時9時30分(日本時間22時30分)、Twitterで分岐を知らせた。

「分岐が起きた」と同氏は記した。「現在ビットコインキャッシュの最初のブロックを待っている。誰が何と言おうが、今日は仮想通貨界隈で非常に心躍る魅力的な日だ」

新たに誕生したビットコインキャッシュを支持する人々は、その新通貨が、決済の遅延など最近のビットコインが直面していた問題に対処することで、誕生から10年近い歳月が経った従来通貨に「新たな生命を吹き込む」だろうと確信している。

新通貨への対応はまちまち

今回の分裂問題の一方には、いわゆる「コア開発者」らがいる。このグループは、ハッキング攻撃からネットワークを保護するために、ネットワークを構成するブロックのサイズを小さくしておきたいと考えている。もう一方には、ブロックのサイズを大きくして、ネットワークを高速化し、拡張可能にすることを望むマイナー(採掘者)らがいる。

先週まで、ビットコインのブロックサイズを2メガバイトにまで増やす解決策「SegWit2x」が、標準採用される見込みだった。

データセンター内部の様子

Advaniaのソアー・データセンター(アイスランド、ハフナルフィヨルズル)

Thomson Reuters

ビットコインキャッシュが浮上したのは、その後だ。

ビットコインキャッシュは思いがけず登場した。そう話すのは、仮想通貨を取り扱う投資会社NextBlock Globalのチーフ投資オフィサー、チャーリー・モリス(Charlie Morris)氏だ。

「SegWit2xに賛成しないマイナーのグループが、ブロックサイズを現行の1メガバイトから8メガバイトに増やすこの新しいソフトウエアを選択している」と同氏はBusiness Insiderに語った。

もっとも、新通貨を支持するビットコインのマイナーや取引所は、少数でしかない。

若干の取引所やウォレットでは、投資家が保有中のビットコインと同額のビットコインキャッシュを受け取ることになっている。だが、投資家の保有額が2倍になるわけではない。

モリス氏によると、ビットコインキャッシュは先週、先物市場にて約200ドル~400ドル(約2万2000円~4万4000円)で取引されていた。したがって、ビットコインキャッシュの価格はその範囲内に落ち着くはずだが、他方でビットコインの価格はビットコインキャッシュの価格に合わせて下落する可能性がある。ビットコインは、ビットコインキャッシュ誕生と平行して5.78%下落し、2715ドル(約29万9800円)で取引されている

ビットコイン取引所Krakenは、今朝、利用者の口座へのビットコインキャッシュ入金に遅延が発生しているとTwitterに投稿した。

ビットコインの最新価格はこちら(英語)

[原文:Bitcoin splits in 2

(翻訳:原口 昇平)

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