8月、北朝鮮情勢は悪化する —— トランプ大統領に好機到来か

韓国軍兵士

ソウルで実施された対テロ訓練に参加する韓国軍兵士。

Thomson Reuters

アメリカを射程圏内とする弾道ミサイルの発射実験を行うことで、北朝鮮が国際的な制裁に抗い続ける中、アメリカと韓国による合同軍事演習が、急激に高まる朝鮮半島の緊張をさらに刺激するかもしれない。

「状況は良くない。8月に入ればさらに悪化し、より危険な状態になるだろう」

かつて国務省で北朝鮮政策を担当していた米韓協会の上級研究員ジョエル・ウィット(Joel Wit)氏は、半島情勢に詳しいウェブサイト「38 North」が主催した電話会見でそう述べた。

米軍と韓国軍は毎年8月、年次合同軍事演習「ウルチ・フリーダム・ガーディアン」を実施している。世界最大級の軍事演習の1つであるこの演習は、北朝鮮からの厳しい批判の的となっている。

「この演習が、新たな緊張を生む可能性がある。状況を悪化させないよう、細心の注意を払わなくてはならない」

「だが、交渉の余地は残されている。交換条件だ」とウィット氏は加えた。北朝鮮は以前、アメリカと韓国が軍事演習を中止すれば、核開発を中断する用意があると提案していた。これに対しアメリカは、この軍事演習は合法的に実施されるものだが、北朝鮮の核開発は違うとして、この提案を拒否している

しかし、アメリカの主要都市を射程圏内に収める北朝鮮の核ミサイルの開発が進む中、その立場を見直す時が来ているとウィット氏は指摘した。

金正恩

北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星14号」の2回目の発射実験を指揮する金正恩氏。撮影日は不明。

KCNA via Reuters

「大統領にとって、またとない好機だ」ウィット氏は、北朝鮮との和平交渉について述べた。

「トランプ大統領は、過去に民主党にストップをかけた共和党の批判とは無縁だ。彼は従来のやり方にとらわれない。むしろこの手の交渉には、最適の人材かもしれない」

[原文:The North Korea crisis will get more dangerous in August — it's also Trump's best chance for peace]

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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