モルガン・スタンレー、アマゾンの脅威から安全な業界特性「BRIAN」を提唱

ジェフ・ベゾス

アマゾンがもたらす混乱に影響されやすい業界かどうか。モルガン・スタンレーはその判断基準を提示した。

Win McNamee/Getty Images

アマゾンの拡大は留まるところを知らない。モルガン・スタンレーは、アマゾンの進出から安全な業界が持つ5つの特性を提唱している。「BRIAN」だ。

「アマゾンがもたらす混乱に影響されやすい業界かどうか。投資家が検討する際の判断材料として、BRIANを提唱する」と8月2日(現地時間)、モルガン・スタンレーのアナリスト、ブライアン・ノワック(Brian Nowak)氏は述べた。

「他にも様々な問題が浮上してくることや、我々が提唱した特性を克服するために、アマゾンがさらに事業を拡大し、積極的に投資を行ってくることは認識している」

「とはいえ、5つの特性に関する各業界の強み/弱みが、アマゾンの進出がもたらす混乱のスピードと大きさに影響を与えていると考えている」

5つの特性「BRIAN」とは以下の通りだ。

  • Bespoke products(オーダーメイド製品):ユニーク、かつ高いカスタマイズ性が求められるもの。例えば、高級品やランジェリーなど。モルガン・スタンレーは食料品店もリストアップしている。興味深いことに、アマゾンは最近、ホールフーズ・マーケットを買収している。
  • Regulatory hurdles(規制品):つまり販売前に、当局によって細かくチェックされる製品を製造する業界。厳しい規制が伴う製品は、アマゾンが参入しづらいと同氏は述べた。例えば、製薬、ヘルスケア、航空業界など。
  • Industry/business model(産業・ビジネスモデル)の粗利率や注文頻度などが低いもの:「アマゾンが投資できないわけではない。だが、基本的には、この手の業界に進出することは、より困難を伴うだろう」とノワック氏。例えば、100円ショップ、DIY用自動車部品など。
  • Attention post-sale(販売後のケア):トレーニングや取り付け作業など、人的なサービスが必要とされるもの。現状、ホームセンターのような業界は、アマゾンに対して「競争優位性」がある。
  • Nuances(細やかなやり取り):アマゾンが取り引きの複雑な業界に進出する可能性は低い。「医薬品業界の処方や料金の支払い/払い戻しのシステムは、アマゾンにはなじまない」とノワック氏。

BRIANを説明している表

BRIANに当てはまる業界はアマゾンの進出から比較的安全だ。

Morgan Stanley

[原文:MORGAN STANLEY: For an industry to be 'safe from Amazon' it must have one of these 5 traits (AMZN)

(翻訳:Yuta Machida)

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