8月3日(現地時間)、ワシントンD.C.の近くで目撃された無人(ドライバーレス)のフォード・トランジットは誰が、何のために走らせているのだろうか?
運転席や助手席には誰も乗っていなかった。 ARLnow.comが、その様子をおさめた動画を公開している。
屋根にLIDARセンサーもなかった。LIDARは、グーグルやアップルなどの大手IT企業が自動運転車を開発するうえで重要視している3Dセンサー技術だ。
無人のフォード・トランジットが目撃されたのは、ワシントンD.C.の対岸のバージニア州アーリントン。バージニア州は、自動運転車を開発している企業や研究者を積極的に誘致している。
「路上での自動運転車のテストに関する規制はない。特別な許可を得る必要もない」と、バージニア州当局の広報担当者マーシャル・ハーマン(Marshall Herman)氏は語った。
だが、無人のフォード・トランジットが目撃された場所は、バージニア州当局の管轄ではなかった。
複数の当局関係者が「自動運転車がリモートで操作されているのであれば、必ずしも人が車内にいる必要はない」と述べたとワシントン・ポストは今年4月に報じている。
フォード・トランジットを目撃した人は、奇妙な光景で、車の「屋根の上」に付いていたものが気になったと語った。
フォード・トランジットを操作していたのはIT企業ではない可能性もある。大学や軍の研究施設がこの付近にはたくさんある。
ARLnowはフォード・トランジットを操作していた人物を突き止められてはいないが、この秘密めいたバンについて、詳細を伝えている。
[原文:A mysterious driverless minivan was spotted driving around the DC area]
(翻訳:梅本了平)