『スーパーサイズ・ミー』の監督が、再びファストフード業界を追う。
McDonald's Canada
2004年に公開され、ドキュメンタリー映画としては大ヒットとなった『スーパーサイズ・ミー』。監督のモーガン・スパーロック(Morgan Spurlock)氏が、再び、マクドナルドを批判した同作の続編でファストフード業界に迫る。
次の標的は、チキンだ。
続編のタイトルは『スーパーサイズ・ミー2:ホーリー・チキン!(Super Size Me 2: Holy Chicken!)』。ファストフードチェーンの大手が、どのようにしてチキン製品を開発、製造、販売しているかに迫る。9月に開催される第42回トロント国際映画祭(TIFF)で初公開される。ヴァラエティ(Variety)が報じた。
どのファストフードチェーンを取材したのかはまだ明らかにされていないが、前作を踏まえると、同氏がマクドナルドを選んだ可能性は高い。
マクドナルドは最近、食品の製造工程の透明化に努めている。
マクドナルド・カナダがYouTube公式チャンネルで公開している動画を使って、同社の人気商品チキンマックナゲットの製造工程を紹介しよう。
この通称「ピンクスライム」が、チキンナゲットの原料であるという噂がある。しかし、マクドナルド・カナダのサプライチェーン・マネジャー、ニコレッタ・ステフォー(Nicoletta Stefou)氏は、「我々にはこれが一体何なのか、どこから出たものか分かりません。ですが、弊社のチキンマックナゲットとは一切関係ありません」と語った。
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チキンマックナゲットの製造は、丸鶏の骨抜き作業から始まる。
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「部位ごとに切り分け、チキンマックナゲットの原料となる胸肉を取り分けます」と語るのは、カーギル(Cargill)の製品開発に携わるジェン・ラビドー(Jen Rabideau)氏。
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胸肉から脂身を取り除き、製造ラインに流す。
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切り分けられた胸肉は容器の中に。
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容器は「調合室」へと運ばれる。
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調合室の正体は、ブレンダーまで肉を運ぶ巨大な装置。
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胸肉の入った容器が持ち上げられ、
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胸肉はミキサーに流し込まれる。
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ミンチにされた胸肉が出てくる。そしてブレンダーに。
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ブレンダーでは、調味料と鶏皮が風味付けのために加えられる。
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ブレンダーから取り出される。ステフォー氏の指摘通り、あのピンクスライムは見当たらない。
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まだ、チキンマックナゲットには程遠い。工程の続きを見ていこう。
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「成型室」では、風味付けされたミンチが4種類の形に成型される。チキンマックナゲットには、ボール、ベル、ブーツ、蝶ネクタイの形がある。
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薄い衣を付けるために製造ラインを下ってゆく。写真中央に見えるのが衣。
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さらに「天ぷら(tempura)」と呼ばれる、より厚めの衣を付ける。
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反対側から衣の付いたナゲットが出てくる。揚げる前は、少しシュガークッキーに似ている。
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揚げられたナゲットは、すぐに食べられそうに見える。だがまだ完成ではない。
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ナゲットを半分に割ってみると、中は半生。このまま冷凍され、各店舗へと送られる。店舗で調理されて、完成する。
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冷凍ナゲットは袋に入れられた後、箱詰めされ、出荷準備は完了。
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このような感じで店舗に届く。
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最後に、箱に出荷の印を付ければ、チキンマックナゲットの製造工程は完了。
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公式チャンネルのフル動画はこちら。
source:McDonald's Canada
[原文:A sequel to Super Size Me will go after fast-food chicken — here's how McDonald's nuggets are made]
(翻訳:Ito Yasuko)