「ギガファクトリー」の完成予想図。
Tesla Motors
テスラの巨大バッテリー工場「ギガファクトリー(Gigafactory)」。
同社の命運を握る、ネバダ州スパークスにあるこの工場は、先日出荷の始まったモデル3を含むテスラ車のバッテリーを製造している。
同社CEOのイーロン・マスク氏によると、工場がフル稼働すれば、バッテリー価格は30%ほど削減できるという。これにより、自動車の製造コストを大幅にカットできる。
テスラの巨大なギガファクトリーの全貌を詳しく見てみよう:
ギガファクトリーの最新画像がこちら。ネバダ州スパークスにあるこの工場は、山々に囲まれている。総面積は約51万平方メートルで、東京ディズニーランドとほぼ同じだ。
YouTube/Duncan Sinfield
建設工事は今も続いているが、バッテリーの生産はすでに始まっている。2018年にはフル稼働する予定だ。
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昨年12月に比べると、その工事はかなり進んでいる。当時はほとんどの建物がむき出しで、屋根も完成していなかった。
YouTube/Matthew Roberts
テスラと、パナソニックを含むパートナー企業による投資総額は50億ドル(約5528億円)。完成すれば、ギガファクトリーは世界最大のリチウムイオンバッテリー工場となる。
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「ギガファクトリーは、完成すれば世界最大の専有面積を誇る。フロア面積は、最大約140万平方メートルだ」マスク氏は、ドキュメンタリー映画『地球が壊れる前に(原題:Before the Flood)』の中で、インタビューした俳優レオナルド・ディカプリオに明かした。
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マスク氏は今後、最大5つのギガファクトリーを建設する計画だ。このうちの1つ、ニューヨーク州バッファローにある工場では、年内にテスラのソーラールーフ用電池を生産し始める予定だ。
YouTube/Duncan Sinfield
マスク氏は、残り3つのギガファクトリーの立地について、検討を進めているが、その候補にはヨーロッパと中国があがっている。
ギガファクトリーは、テスラ車向けの電池のみを生産しているわけではない。同社は商用バッテリーの普及を真剣に検討しており、オーストラリアに世界最大のリチウムイオン蓄電施設を建設する計画も進めている。
バッテリー工場の建設で先んじたテスラだが、今後その競争は激化していくだろう。
YouTube/Duncan Sinfield
メルセデスの親会社であるダイムラーは今年5月、同社にとってドイツで2つ目となるバッテリー工場の建設に着工した。2018年には生産を開始する予定だ。ブルームバーグの報道によると、中国企業もバッテリーの生産に着手しており、2021年までにテスラと競合する見通しだ。
動画はこちら:
[原文:New drone footage shows how massive Tesla's Gigafactory is]
(翻訳:まいるす・ゑびす)