今さら聞けない? ドローン業界の最新動向と主要企業

ドローンを操縦する人

Matthias Schrader/AP Images

先端技術が進歩し、激しい競争が繰り広げられる今日にあって、好奇心と生存本能は、全ての発明の母だ。

ドローン(UAV)が作られた目的はただ一つ。有人飛行が難しい場所を飛ぶためだ。

時が過ぎ、需要が増え、さらなる進歩を遂げたおかげで、ドローンはさまざまな目的で使われ始めた。新たなモデル、サイズ、プロトタイプが開発・製造されている。

Business Insiderは、ドローンの用途や主要メーカー、業界動向、マーケットシェアをまとめた。

ドローンとは?

ドローンまたはUAVは、パイロットのいらない無人の小型航空機だ。リモコンやアプリで操縦され、空気力学を駆使して飛行、必要な任務を遂行する。

少量の貨物を運び届けたり、動画や静止画の撮影、商業・軍事目的の調査や作戦などに使われる。

ドローン市場の成長(セグメント / 市場動向 / 予測)

ドローンを自律飛行または遠隔操作が可能な航空機と定義した場合、ドローンの売り上げは2021年に120億ドル(約1兆3100億円)を超える見込みだ。2016年の売上高85億ドルを基準とすると、年間平均成長率(CAGR)は7.6%だ。

業界別ドローン市場成長予測

業界別ドローン市場成長予測。特にインフラ分野、農業分野での成長が見込まれる。

Skye Gould/Tech Insider

この成長は、ドローン業界における3つの主要分野において起こると考えられている

  • 民生用ドローン:2021年の予想出荷台数は2900万台。CAGRは31.3%。
  • 業務用ドローン:2021年の予想出荷台数は80万5000台。CAGRは51%。
  • 政府機関用ドローン:アメリカ国防総省は2016年、50機を超える新たな戦闘・監視用ドローンの生産に29億ドルの予算を割り当てた(バード大学ドローン研究センター調べ)。

量産ドローンのトップメーカーは?

FAA登録済みのドローン運用企業数の推移

FAA登録済みのドローン運用企業数の推移(2016年9月1日~2017年3月27日)。

BI Intelligence

2015年、新興のドローン業界は大きく前進した。アメリカ連邦航空局(FAA)が、国内でドローンを運用する企業を対象とした規制を緩和したためだ。これには保険、建設、農業などさまざまな業界の新たな用途が多数含まれており、ドローンの商業利用の幅広さがうかがわれる。

激動のドローン業界における現在の最有力プレーヤーを紹介しよう。

  • DJI(大疆創新科技有限公司)/株式非公開

ドローン市場でおよそ70%のシェアを誇り、民間用ドローン製造で業界をリードしている。中国・深センに本社を置き、アメリカ、ドイツ、オランダ、日本、韓国、北京、上海、香港にオフィスを構えている。

DIJの「ファントム」シリーズは、ワイアレス技術、GPSを使った一人称視点(FPV)の遠隔操作といったサービスにより、プロ・アマ問わず世界中のユーザーから支持されている。

  • ゼロ・ゼロ・ロボティクス(Zero Zero Robotics)/株式非公開

中国を拠点とする民生用ドローンメーカー。500ドル(約5万5000円)のドローン「Hover Camera Passport」で知られる。人工知能(AI)が搭載された初めてのドローンカメラで、主に自撮り用に設計された軽量型。アップルのオンラインストアと実店舗で独占販売されている。

世界中を駆け巡った同社の最新ニュースといえば、Snapchatを運営するSnapによる買収だろう。Snapは現在、ゼロ・ゼロ・ロボティクスを1億5000万ドルから2億ドルで買収すべく、交渉中だという。CNBCが報じた。

  • 3Dロボティクス(3D Robotics)/株式非公開

カリフォルニア州バークレーを拠点とする3Dロボティクスは、主にGPS位置測定機能を搭載した自律飛行型ドローン、別名「スマートドローン」(同社の「SOLO」など)に力を注いでいる。同社は、日常の探索や業務での利用、空撮向けの製品開発に取り組んでいる。

3Dロボティクスは自身を、世界で最もスマートで技術的に優れたドローンメーカーであると主張している。同社が開発したドローン業界初の「フォロー・ミー」技術では、被写体がどこに移動しようと画面中央に写るようにカメラを動かし、被写体の動きの全てを捉える。

  • ユニーク(Yuneec)/株式非公開

中国・江蘇省崑山市に本社を置くユニークは、ドローン業界の世界的リーダーだ。同社は2014年、世界で初めてパッケージから取り出せばすぐに飛ばせるドローン「Typhoon Q500 クアドコプター」を発売。プロ・アマ問わず大きな人気を得た。

DJIとユニークは、ドローン業界のアップルとサムスンのように認識されており、両社の間でいくつかの特許をめぐる訴訟が起きている。

  • パロット(Parrot)/EPA:PARRO

パリに本社を構えるパロットは、ドローン市場の新たな参入企業だ。

スマホアプリで操縦できる統合FPVシステムを搭載した、中価格帯のホビー用ドローン「AR.Drone」や、その後継機「AR.Drone 2.0」のヒットにより、短期間で商業・民生用ドローン市場のシェアを大きく伸ばした。

  • ハブサン(Hubsan)/株式非公開

2010年、中国で設立されたハブサンは、アマチュアやプロのカメラマンが使うドローンを生産している。重量わずか11.5グラムの、世界で最も小さなドローン「Nano Q4 wit」のメーカーでもある。


この他のメーカーについては、UAV Globalのリストを参照されたい。世界中の450近いメーカーの名前、所在国や都市、ウェブサイトへのリンクが掲載されている。

[原文:Commercial Unmanned Aerial Vehicle (UAV) Market Analysis – Industry trends, companies and what you should know

(翻訳:本田直子)

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