アマゾン、秘密のプライベートブランドを拡大中 —— 小売業者に新たな危機

アマゾンの配送センター

アマゾンのプライベートブランドの数は以前よりもかなり増えている。

Reuters/Edgar Su

アマゾンには、公にしていない、秘密のプライベートブランドがあることが明らかになった。

アマゾンが、商品ラインナップを補完する目的でプライベートブランドを立ち上げていることは周知の事実だが、アマゾンのプライベートブランドの数は以前よりもかなり増えている。

クォーツ(Quartz)は、アマゾンのプライベートブランドであることを明示していないブランドが、19種類あることを突き止めた。

そのうち、10ブランドはアマゾン製であることが記載されておらず、さらにそのうちの8ブランドはアマゾンだけで販売されている商品だが、その記載はない。

プライベートブランドは、男性衣料から清掃用品、ベッドシーツや工具に至るまでさまざまだ。例えば、「アラベラ(Arabella)」というブランドはランジェリーを、「シングルカウバーガー(Single Cow Burger)」は冷凍食品を販売している。

アマゾンの広報担当者は、クォーツからの問い合わせに対し、これらのブランドのいくつかは、アマゾンが所有していることを認めた。

秘密のプライベートブランドを活用していることは、同社が「アマゾン」というブランドだけでは、商品販売に限界があることを認識しているからだろう。UBSによると、「アマゾン」ブランドは、オンライン市場の9割を占める同社の低価格乾電池には適しているが、ブラウスや靴には適していない。

新しい業種に参入し、労働者団体からの反感を買うようになるにつれ、最近、同社はあらゆる方面から批判の対象となっている。かつてのウォルマートがそうであったように、その規模のために、一番目につくターゲットになってしまっているのだろう。

こうした点から考えると、アマゾンブランドであることを明らかにした商品は、あまり好まれない可能性が高い。よりパーソナルなアイテムである、衣料においては特に明らかだ。

そして小売業者にとっては、以前よりもさらに厳しい状況になる。ナイキのように、以前はアマゾンで販売することを避けてきたブランドも、最近ではアマゾンでの販売を開始し、アマゾンのプライベートブランドとの直接対決を余儀なくされている。

プライベートブランドの魅力はご存知のとおりだ。消費者により低価格な選択肢と、特定の店で購入する理由を与える。商品ラインナップをプライベートブランドで補完する傾向は、ここ数カ月で加速している。しかし、アマゾンが本腰を入れてきていることは、一部のブランドにとっては厄介なことだろう。

[原文:Amazon is cultivating secret private brands, and it could be a problem for retailers everywhere

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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