It's all about displaying curiosity. Heidi Zak pictured.
Courtesy of Heidi Zak
オンラインでブラジャーを販売する「ThirdLove」にとって、「好奇心」はもっとも重要な企業価値。もちろんそれは、新規採用者にも求められる。
だが、ストレートに「好奇心が強いですか」と質問するのは得策ではない。面接で「いいえ」と答える人はいないから。
Googleの元シニアマーケティング・マネージャーであり、同社の共同創業者ヘイディ・ザク(Heidi Zak)氏には、好奇心の強さを見極めるために応募者全員にする質問がある。
「ThirdLoveのチームの一員になったとして、今から1年後、あなたにとってここでの成功とはなんですか?」
「新しいことを学び、プロフェッショナルとして成長することです」というような言葉から始まる回答が理想的、と彼女は言う。
ザク氏と夫のデイブ・スペクター(Dave Spector)氏は2013年にThirdLoveを設立。スタートアップ企業のデータベース「Crunchbase 」によると、以来、同社は、1300万ドル(約14億6000万円)以上の資金を調達し、従業員数50人にまで成長した。ザク氏は、採用は起業でもっとも難しいことだと語った。
本質的に性格が合わない人を採用しないよう、ThirdLoveのリーダーシップチームは企業のコアバリューを明確に決めた。コアバリューには、好奇心の他に、前向き、責任感、適応力、顧客第一などがある。
そして応募者が「それらのバリューを本質的に持ち合わせているか」を確かめるために、上記のような質問を作った。
同社のデザインと製品開発担当の副社長ラエル・コーエン(Ra'el Cohen)氏は、別の質問も教えてくれた。
「あなたとあなたのチームが犯した直近のミスは何でしたか? また、そこから何を学びましたか?」
彼らは「わたしたち」という言葉ではなく、「わたし」という単語を使う人材を求めている。それは他人を責めるのではなく、失敗を自分の責任として捉える人物だ。
「それは本当に重要なサインだ」とコーエン氏は述べた。
「ITスタートアップでは自分をしっかりコントロールできなければいけない」とザク氏は付け加えた。「そうでなければ、採用されない」
(翻訳:梅本了平)