日本の「人口時限爆弾」との向き合い方 —— 海外からは奇妙に見えるものも

日本の人口は、かつてないスピードで減少している。そして、低い出生率と高齢化の進展により、若い労働力を失いつつある。

経済学者はこのような状況を「人口時限爆弾」と呼んでいる。景気低迷と人口減少の悪循環を生み出すからだ。

人口時限爆弾と向き合うためのさまざまな取り組み。海外から見ると「クリエイティブ」と映るようだ。そして奇妙にも。

政府が婚活イベントを支援

キスする男女

Kim Kyung Hoon/Reuters

日本政府は、ここ数年、全国各地で開催される婚活イベントを支援している

参加者は複数の相手と出会い、お互いに気に入れば、最終的に結婚し、子どもを持つことを期待されている。

会話が気まずくなってしまったら、「結婚推進委員」が場を取り持ってくれる。

独身男性のための「イクメン」授業

赤ん坊の人形をあやす男性

Issei Kato/Reuters

大阪の企業が始めた「イクメン大学」は、父親になるためのカリキュラムを提供している。生徒は「妊婦体験ジャケット」を着て、母親の大変さを認識したり、赤ちゃんの人形のオムツを替えたりする。

「イクメン」は、積極的に育児に取り組む男性を指す言葉で、広告代理店が作ったとされる。

イクメン大学の狙いは、独身男性同士のつながりと、大人としての成長を感じてもらい、以前より「できる男」になったと感じてもらうことだ。

シニアスタッフの負担軽減のためのパワースーツ

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Reuters

羽田国内線ターミナルを運営する日本空港ビルデングは、ロボット技術会社サイバーダインと提携し、同社が開発したロボットスーツをスタッフに着用させている。同スーツは、荷物の積み込みなどの作業の負担を軽減することができる。

正式名称は「HAL作業支援用(腰タイプ)」。文字通り腰に装着して使用するもので、筋肉から送られる電気信号をセンサーで読み取り、動作を補助する。同スーツを装着すれば、体重約50キロの人でも、20キロのスーツケースを軽々と持ち上げられるようになる。

パワースーツのほかに、掃除用ロボットや最大約180キロの荷物を運搬できるロボットも活躍している。



老人ホーム化する刑務所

刑務作業の光景

Itsuo Inouye/AP Images

現在、日本における犯罪の約5分の1は、高齢者によるもの。そのほとんどは軽い窃盗や万引きだ。

高齢者の犯罪率の上昇によって、刑務所は事実上老人ホーム化してしまった。刑務官は受刑者の入浴や着替えの介助を強いられている。専門家は再犯率を低下させるには、刑務所の環境が快適すぎるとの見解を示している。

孤独を紛らわす介護ロボット

高齢者と介護ロボット

disnowrobotic/YouTube

「介護ロボット」が、高齢者家庭に徐々に浸透し始めている。

介護ロボットが進化するにつれ、孤独感を軽減したり、立ち上がりを補助したり、健康状態を監視したり、指示に対応するなど、さまざまな役割を担うようになるだろう。

メリルリンチが2015年に発表したレポートによると、2015年から2018年で介護ロボットの販売台数は1万2400台に達する。さらにその数は今後20年で「大幅に上昇する」としている。

火葬場不足から生まれた「遺体ホテル」

遺体を運ぶ男性

Thomas Peter/Reuters

遺体ホテル」は、火葬場の順番が来るまで、遺体を数日間保管しておく場所。日本中で増加している。

高齢化の進展によって高齢者の死亡者数が増加しているため、需要が高まっている。毎年、死亡者数は増えており、火葬場が不足している。

この状況では、遺体ホテルは必要悪かもしれない。

サイケデリックな納骨堂

瑠璃堂内部

Toru Hanai/Reuters

高齢化の進展終末期市場の高級化により、伝統的なお墓は不足し、費用も上がり、一般人では手が届かない状況も生まれつつある。そこで、死者を弔う新たな方法が注目されている。

新宿区にある琉璃殿では、遺灰は小さなガラス製の仏像内に入れられ、納骨堂のガラスケースに並べられる。遺灰は33回忌まで保管され、その後は土にかえされ永代供養される。そして空いたスペースには、また新しい遺灰が並べられる。

納骨堂は、薄暗く保たれており、さまざまな色のLEDが、遺灰を収めた仏像の後ろで点滅している。

source:disnowrobotic/YouTube

[原文:8 crazy ways Japan is coping with its demographic time bomb

(翻訳:Yuta Machida)

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