アマゾンの商品受け取り所(カリフォルニア大学バークレー校)
Thomson Reuters
アマゾンの最新サービスは、自動販売機を再発明したものだ。
その名も「Amazon Instant Pickup」。この新サービスでは、顧客は注文から数分以内に商品を受け取ることができる。ロイターが報じた。従来の配送はもちろん、「Amazon Prime Now」よりも早い。
顧客は、同社のアプリで商品を注文し、バーコードを使ってロッカーから商品を取り出す。取り扱い商品は、軽食、飲料、そして充電器などの生活必需品など。アマゾンのスタッフが、注文から数分でInstant Pickupのロッカーに注文された商品を入れておく。
このサービスは、今すぐ必要なものを購入したいユーザーがターゲット。大学キャンパスですでに展開中の受け取りサービスに使われている同社の拠点を利用する。
Instant Pickupはいわば、1台につきスタッフ1人が常駐する巨大な自動販売機。アマゾンの広報担当者はロイターに対し、一部の商品は従来の配送を利用するより、Instant Pickupの方が安くなることもあると語った。ただし具体的な価格設定について、詳細は触れられていない。
Instant Pickupによってアマゾンは、現実世界でさらなる足掛かりを得る。今年6月、ホールフーズを137億ドル(約1兆5000万円)で買収すると発表して以来、同社はそうした取り組みにより注力している。
Instant Pickupは、カリフォルニア大学バークレー校やロサンゼルス校など、5カ所ですでに利用可能。同社によると、今年末までに22カ所の大学キャンパスに拡大する予定だ。ただし同社の多くの新サービスと同様、アマゾンプライム会員限定のサービスとなる。
[原文:Amazon just unveiled a better alternative to vending machines]
(翻訳:原口 昇平)