私はどうやって、人生で最悪の時期を乗り越えたのか

ライフハッカー[日本版]より転載(2017年7月11日公開の記事)


動揺する女性

トラブルは突然舞い込んでくる。

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Inc.:人生は紆余曲折の連続です。そして、ときには紆余曲折の末に喜ばしくない場所に導かれてしまうこともあります。

私は人生で、これ以上ないくらい最悪だという時期を二度経験しています。1つは事故に遭い、歩けないほどの重症を負ったこと。もう1つは、とてもうまくいっていた事業を、Amazonによって閉鎖されてしまったことです。

どちらの出来事でも、私は精神的、肉体的に追い込まれ、人生でも最悪の時期を過ごすことになりました。ありがたいことに、私はモチベーションを保ち続けることができ、どん底から這い上がることができました。現在、私は家庭を持ち、新しいビジネスもとてもうまくいっています。

簡単なことではありませんでしたが、私は以下の戦術に従うことで、前進することができたのです。

問題を抱えていることを否定しない

あなたはいつか、心が壊れてしまうような体験をすることになるかもしれません。ビジネスがうまくいかなくなるかもしれません。長い人生のなかでは、そうしたことが必ず一度はあるものです。心の痛みを否定せず、現実を受け入れてください。早く受け入れることができれるほど、早くそこから抜け出すことができます。

Organize.comを閉鎖しなければならなくなったとき、私は完全に打ちのめされてしまいました。結婚したばかりで、何人かの優秀な従業員を解雇しなければなりませんでした。現実を受け入れ、わずか6週間で100万ドル以上を失ったことを認める必要がありました。それは間違いなく人生で最悪の瞬間でした。

怒りや悲しみ、嘆くかわりに、私は心の痛みを受け入れ、「慰め会」をする1日をつくりました。また、引きこもって自分を哀れんでばかりいるのをやめて、妻とディズニーランドへ出かけました。また、何年か経った後は、Organize.comの失敗について公に話すようにしました。今でも、そうすることで、胸が少し軽くなる気がします。

自分が失敗したことを受け入れることで、前を向けるようになりました。苦痛を否定するかわりに、なぜビジネスが失敗したのかを反省し、その学びを次のビジネスに生かそうと考えることで、苦痛に対処することできたのです。

肯定的な面にフォーカスする

あなたもこの決まり文句を耳にしたことがあるはずです。「1つのドアが閉まれば、別のドアが開く」。この言葉を信じられないとしても、少なくとも今はそう思えないとしても、これは真実です。

上で述べたように、最悪の時期には、ゆっくり時間をかけて、何が悪かったのかを反省し、分析する必要があります。私にとってそれは、「なぜこの会社は失敗したのか?」「会社を救う方法はあったのか?」と問い続けることでした。

この質問の答えが出せれば、その学びを次に生かすことができます。結局のところ、私にはまだ支払うべき負債も、扶養すべき家族もあったので、悲しみに負けているわけにはいきませんでした。私は窮状を脱するためにコンサルビジネスAdogyを立ち上げました。信じられないかもしれませんが、それが精神面で大いに助けになりました。

これは、私が学生時代に事故に遭ったときに学んだ戦術でもあります。私は建設機械に足を轢かれ、大怪我を負ってしまいました。半年間、ベットに寝たきりになった私は、その時間を利用して、オンラインマーケティングについて猛勉強しました。これが今につながるキャリアのはじまりでした。それから、オンラインでいくつかの企業を買収し、ローンチし、成長させ、売却してきたのです。

何かをはじめる

ツァイガルニク効果と呼ばれるものがあります。ソ連の心理学者Bluma Zeigarnik氏が実験により示したもので、人は、はじめたことを終わらせたくなる傾向があるというものです。この効果は1992年に2人の心理学者によっても確かめられています。

私は最悪の時期を過ごしているとき、目標を設定することが、モチベーションを高めるのには一番よいことを発見しました。たとえば、「今日はディズニーランドへの旅行を予約する。明日はサンフランシスコで家を探す」などの目標です。これを達成した後、私は1日にAdogyの準備に2時間、エクササイズに1時間、読書に30分割くことを目標にしました。たいしたことに聞こえないかもしれませんが、ToDoリストに完了のチェックをつけるようになってから、気持ちが前向きになっていきました。そして最後には、より困難な目標を設定するモチベーションへとつながっていったのです。

24時間ルールを遵守する

先ほども少し触れましたが、「慰め会」をあまりに長くやりすぎないでください。痛みを抱きしめるために24時間を自分に与えたら、前に進んでください。もっとも私は、24時間ですべてが解決するはずだとも、翌日にはすっかり気分がよくなっているはずだとも言っているわけではありません。

自分に丸1日、悲しむための時間を与えたら、そこから立ち上がり、私がAdogyをはじめたように、前に進む一歩を思い切って踏み出してみてください。私も窮地から脱するにはそれなりの時間がかかりました。しかし、自分のお尻を叩き、少なくとも1日に何時間かは働いたことが、大きな助けとなりました。ある時から、進歩が見えはじめ、私はより楽観的に、より生産的になっていきました。

私はこのトリックを、マイアミ・ドルフィンズの伝説の監督、Don Shula氏から学びました。同氏は、自分自身やコーチ陣、選手たちに対して、勝利を祝うのも、敗北を嘆くのも、24時間までというルールを決めていました。24時間経ったら、次の試合に意識を集中するのです。Shula氏の哲学は、「敗北と勝利を大局的な視点から見続けることで、長期的に良い結果が望める」というものでした。

エネルギーを別の場所に向ける

わかります。すべてが自分に不利に働いているように思えるときは、ただ、そこから逃げ出し、どこかに隠れてしまいたくなるものです。しかし、そのエネルギーを別の場所へ向けることができるし、向けるべきです。私にとってそれはエクササイズでした。足のリハビリにもなったし、ストレスも和らぎ、怒りや欲求不満、悲しみのはけ口にもなりました。

私は自分の失敗についてブログで書いたり、人に話したりしはじめました。また、ボランティアに参加し、Open to Hopeのチャリティーを毎日手伝うようになりました。そうすることで、自分の苦しみを俯瞰することができ、意識も高まり、人生にはもっと大きなことがあると感じられるようになりました。そして、何度も言いましたが、私は新しいビジネスをはじめることになるのです。

周囲のサポートに頼る

どん底にいるときは、配偶者、親友、パートナー、メンターなどのような、あなたを肯定してくれる人びとのそばにいる必要があります。そうした人たちに囲まれていれば、気持ちも高まるし、悩みを吐き出したり、アドバイスをもらうこともできます。また、こうした人たちが、あなたを行くべき場所へ押し出し、本当に苦しい時に気分を明るくしてくれるのです。

私自身、信頼できる人たちによる強力なサポートがなければ、Organize.comの失敗を克服することは困難であったと思います。

また、サポーターは必ずしも、親しい友人である必要はないと言っておかねばなりません。私の父は、私に対する最も厳しい批判者でした。しかし、父の正直さとフィードバックのおかげで、私は地に足を付け、集中し、やる気を高めることができたのです。ときには耳に痛いことも言われましたが、それも含めて助けとなりました。

街を出る

スランプから抜け出す最良の方法が、単純に今いる場所から抜け出すことである場合もあります。私が最初にしたことは、妻とディズニーランドに行くことでした。旅行から帰ると、私たちは家財道具一切を売り払い、ベイエリアに居を移しました。

街を出たことで、気分転換ができて、エネルギーも充電できました。集中力も回復しました。また、家財道具を売却したことにも効果がありました。本の一章を読み終え、次の章のページを開くような感覚になったのです。悲しみを抱えたまま家の中をうろつくかわりに、新居を探し、新しい街を探索することで、気持ちが高まり、コンフォートゾーンから抜け出して、新しい環境を楽しむことができました。

まとめ

深刻なスランプに陥ったときに、エネルギーを取り戻す方法は1つではありません。私にとっては、自分の感情に気づき、周囲のサポートに頼り、物理的に移動し、目標を設定し、エネルギーを何か肯定的なことに向けることでした。こうした経験がなければ、今日の私はいなかったと信じています。

あなたの旅路は私の旅路とはまた違ったものになるでしょう。もし、自分を励まし、痛みを乗り越えることがあまりにも困難であるときは、専門家の助けを借りて、胸の内を打ち明け、苦しみに対処するスキルやテクニックを教えてもらいましょう。あなたは人生の最も暗い時に、どうやってモチベーションを保ちましたか?

How I Motivated Myself During My Darkest Times|Inc.

John Rampton (訳:伊藤貴之)


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