夢再び! デジタルメディアのパイオニア、AIスピーカー向け「音声メディア」へ

シェルビー・ボニー氏

かつてのウェブのように、音声AIは物事を根本的に変えてしまう可能性を秘めていると考えている。

Pylon ai

  • シェルビー・ボニー(Shelby Bonnie氏は1990年代にCNETを設立。今、同氏は新たなAIプラットフォームの開発を目指している。ターゲットは音声コントロールが可能な未来のデジタルホームだ。
  • Pylon aiは、アマゾン Echoのようなデバイス向けに、コンテンツを作成するメディア企業や広告主を結ぶプラットフォームとなることを目指している。
  • Pylon aiの最初のプロダクトは、レシピを提供する「Tasted」だ。

シェルビー・ボニー氏は、デジタルパブリッシングのパイオニアの1人。1993年にテックサイトCNETをハルゼー・マイナー(Halsey Minor)氏とともに設立した。

ボニー氏は、今は新しいメディアがもう一度生まれようとしている時期だと考えている。約25年前、ウェブがそうであったように、物事を根本的に変えてしまう可能性を秘めていると同氏は考えている。

同氏は、まず「Tasted」をリリースした。アマゾン EchoGoogle Homeのような音声AI端末向けの音声メディア。Tastedを、同氏とそのチームが作成した新しいプラットフォーム「Pylon ai」での、最初の音声メディアとすることが同氏の計画だ。

Tastedを使えば、ユーザーは音声AI端末に話しかけることで、ウェブにあるレシピにアクセスすることができる。料理中のベタベタした手でキーボードを触らなくて済む。だが、ボニー氏が革命的と考えているのは「Pylon ai」だ。

同氏はPylon aiを「会話型開発プラットフォーム(conversational development platform)」と呼び、近い将来に実現するデジタルホームにおいて、各自が所有するデバイスを結ぶものにしたいと考えている。同氏のビジョンは、出版社や広告主がPylonソフトウェアを使って、アプリやツール、サービス、コンテンツを作成するようになることだ。

「音声コントロールはこれまでで、最も大きなトレンドの転換だ」と同氏はBusiness Insiderに語った。

「うまく使うことができれば、大きな意味を持つ。AIテクノロジーを使い、生活のすべてをつなげることができれば、自分のことを記憶させ、学習させることができる。そんな状況を想像してみて欲しい」

「我々が今、持っていない能力を持つことになると考えている」

新しい能力が完全に実現するには、まだ時間がかかるだろう。まず手始めにTastedは、アマゾンやグーグルの音声AI端末にキッチンで使える実用的なコンテンツを提供しようとしている。

Tastedの利用イメージ

Tastedを使えば、ユーザーは音声AI端末に話しかけることで、ウェブにあるレシピにアクセスすることができる。

Tasted

ボニー氏と共同創業者のマイク・テータム(Mike Tatum)氏は、Tastedを開発するために、レストラン予約サイトのオープンテーブル(OpenTable)やチケット仲介プラットフォームのスタブハブ(Stubhub)、CNETなどの会社からプロダクトエンジニリングの幹部たちを集めた。

Tastedには、食専門のテレビ局、フードネットワーク(Food Network)の前フードエディター、レーガン・カフィーソ(Regan Cafiso)氏、マーサ・スチュワート(Martha Stewart)氏、グルメサイトChowなどのコンテンツがメインコンテンツとしてインストールされている。

Pylonには、Index Ventures、Allen & Co、その他多くのデジタルメディア投資家が出資している。

[原文:The tech pioneer who helped found CNET is aiming to build a new digital media voice empire

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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