Gil Cohen Magen/Reuters
ミレニアル世代は、それより上の世代に比べると、女性の胸にそれほど関心がないようだ。
アダルトサイトPornhubが利用者の検索傾向を分析したところ、18歳から24歳の世代は同サイト内で「胸」について検索することが、他の年齢層に比べて、19%低いことが分かった。
一方、Pornhubの55歳から64歳の利用者が胸に関連する検索を行う比率は、他の世代より17%高いという。
ロバートゴードン大学(Robert Gordon University)のコミュニケーション・メディア学部教授サラ・ペダーセン(Sarah Pedersen)氏は「現在、大きな胸への関心は薄れているが、巻き返しはあると確信している。古い時代への回帰はよくある」とPlayboyに話している。
もちろん、フーターズ(Hooters)やTwin Peaksといった、ブレストラン(胸を意味する「ブレスト」と、「レストラン」を掛け合わせた造語)チェーンにとって、胸への関心の低下は、良くない傾向だ。業界レポートによると、アメリカで展開するフーターズの店舗数は2012年から2016にかけて、7%減少し、売り上げも停滞しているという。
フーターズは2017年前半、露出のない制服を採用した新レストラン・チェーンHootsをオープンした。
Hoots
フーターズに限らず、カジュアル・レストラン業界は全体的に下降気味だ。どこよりも過激な体験を約束するというブレストラン・チェーンTwin Peaksとの苛烈な競合を続けるフーターズだが、この上、ウェイトレスの胸の谷間が、そもそも客を取り込めないとあっては、弱り目にたたり目だ。
フーターズはここ数年間、ミレニアル世代の取り込みを模索してきた。2012年には、装飾を変更し新たなメニューを導入することで、イメージを刷新し、ミレニアル世代と女性客の増加を図っている。
食品産業コンサルTechnomicのダレン・トリスターノ(Darren Tristano)氏は2012年に「長年、彼ら(フーターズ)はジェネレーションX(アメリカで1960~1970年代に生まれた世代)に客層を絞ってきた。しかし、現状打破には、ミレニアル世代の取り込みが必要だ」とTimesに話している。
女性の胸への関心の低下を受け、フーターズは宅配サービスを前面に押し出し、露出のない、男性ウェイターも働く新形態のレストランを展開している。
(翻訳:忍足 亜輝)