「どういたしまして」 保守派扇動家イアノポウロスの失脚に一役買ったのは、コメディアンのビル・マーだった

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HBOの 政治トーク番組『リアル・タイム』の司会者ビル・マー(左)とゲスト出演するミロ・イアノポウロス(右)。

Janet Van Ham / HBO

ビル・マーが言うには、あの物議をかもしたミロ・イアノポウロスとのインタビューが、オルタナ右翼ジャーナリストのここ最近の失脚劇の引き金を引いたのだそうだ。イアノポウロス氏は最近、出版社との契約を打ち切られ、右翼ウェブサイト『Breitbart News』も辞職した。

先週、マーは自身のHBO政治トーク番組『リアル・タイム』にイアノポウロスの出演を取り付けたことで集中砲火を浴びた。『The Intercept』のジャーナリストで、同番組の常連コメンテーターのジェレミー・スケイヒル(Jeremy Scahill)はこれに抗議して、同放送回の出演を取りやめていた

「視聴者が観たのは、アン・コールター(Ann Coulter)もどきの感情的な「かまってちゃん」で、左翼の怒りやすい気質を利用して金を儲けてやろうという輩だった」

イアノポウロスとのインタビューについて、マーは、21日火曜日(現地時間)のニューヨーク・タイムズで語った。

「そして週末や月曜の夕食時には、彼はCPACの講演の話から外されてしまった」

保守政治活動協議会を引き合いに出して続けた。

「さらに『Breitbart News』も辞めさせられ、本の出版もダメになった。よく自分が言うように、白日の下にさらすことが一番の殺菌ってことだ。どういたしまして」

先週、2016年のイアノポウロスのインタビューが再表面化し、新たな怒りを呼び起こしていた。このインタビューの中でイアノポウロスは、「若い男の子と年上の男性の間」の性的関係を大目にみようというような発言をしていたのだ。その結果、CPACがその議会でのイアノポウロスの登壇予定を撤回した他、出版社サイモン&シュスターが予定していた著書の出版が取りやめになり、『Breitbart News』の編集主任からも辞任させられた

ビル・マーはイアノポウロスの失脚に一役買ったことは認めるものの、自分の番組に出演してくれたゲストの破滅を望んでいたわけではなかったと『The Times』に語った。たとえどんなにイアノポウロスと意見の相違があろうともだ。

「彼を社会から抹殺しようとしたわけじゃない」とビル・マー。

「自分も往々にして世間からお前なんかどっかに行っちゃえよ、とやられてきたクチだから。人が『この人の言ってること嫌いだからどっかに消えてほしい』っていうのを聞くと、ちょっと違和感があるんだよな」

振り返るならば、あの物議をかもしたゲストに対して自分は優しくしすぎたとビル・マーは言う。

「別に自分の仕事は、彼が今まで言ったことや、やったことすべてに対して、責任を取れということじゃないからね。番組内でふたりで話した時間なんてたったの8分だ。みんなが自分に期待していたことをすべてさらえなくて申し訳なかったけど。それよりも、彼がどんな人間かという、より広い視点で議論を始める時間しかなかったからね」

(編集部注:イアノポウロス氏は以前Business Insider でコラムを担当していた)

(敬称略)

source:ニューヨーク・タイムズThe Times

[原題:Bill Maher takes credit for conservative firebrand Milo Yiannopoulos' downfall: 'You're welcome']

(翻訳:日山加奈子)

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