カジュアル過ぎる? 11歳のトランプ家三男の服装をめぐり大論争、その政治的意図とは

バロン・トランプ

バロンくんは、JクルーのTシャツを着た姿をしばしば撮られている。

Getty

トランプ大統領の三男で、11歳になるバロンくんの服装をめぐり、論争が巻き起こっている。

保守系ブログThe Daily Callerは、バロンくんの服装がカジュアル過ぎると批判する記事を掲載した。

『バロン・トランプは、ホワイトハウスに似つかわしい服装をすべきだ(It’s High Time Barron Trump Starts Dressing Like He’s In the White House)』と題したこの署名記事は、「父親のトランプ大統領はいつも身ぎれいにしており、母親のメラニア氏にいたっては、ファースト・レディとなってからというもの、世界的なファッション・アイコンとして知られている。トランプ家の末っ子に、大統領の息子としての責任はないが、公の場に現れるときぐらいは、その場にふさわしい装いをすべきだ」と主張している。

バロンくんは時折、各地への訪問から戻ってきた大統領一家に混じって、ホワイトハウスの南庭を歩く姿が写真に撮られている。Jクルー(J.Crew)のシャツを着ていることが多く、流行りのハンドスピナーを手に、通学かばんを背負った姿も捉えらえている。

大半の人々は、この様子を子どもらしい振舞いだと考えている。ビル・クリントン元大統領の娘で、ホワイトハウスにいた頃は、今のバロンくんよりも少し歳上だったチェルシー・クリントン氏もまた、バロンくんを擁護している。

バロンくんには、子どもとしての生活をプライベートに送る権利があるわ。メディアと全ての人々は、バロンくんを放っておいてあげるべきよ。

しかし、今日の、全てが計算しつくされたアメリカ政治のあり方を考えれば、大統領専用ヘリ(Marine One)から降り立つバロンくんの服装に、政治的な意図や戦略がないと考えるのは難しい。バロンくんのカジュアルな服装は、彼が庶民的な服装をした、どこにでもいる子どもであることを強調し、今回のDaily Callerの記事のような批判から遠ざける狙いがあると考えるのが妥当だろう。

服装によって、政治的なメッセージを発信するのは珍しい戦術ではないが、トランプ一家もまた、彼らの一挙一動が国民から強い関心を持って見られる状況に、慣れてきたのかもしれない。その是非はともかく、政治家の服装が取り上げられ、その裏にあるメッセージが詮索されることは間々ある。

トランプ大統領の長女でアドバイザーとしても知られるイヴァンカ・トランプ氏は今年6月、35ドル(約3800円)でターゲット(Target)が販売しているビクトリア・ベッカムのドレスを着て、ワシントンD.C.のカロラマにある自宅から出てくる写真が話題となった

オバマ前大統領の在任中は、一家もまた、その服装を取りざたされていた。特にファースト・レディだったミシェル・オバマ氏は、ターゲットJクルーなどの庶民的なブランドを好んで着ていることを、メディアによって好意的に取り上げられていた。ただ、よりフォーマルな場面では、オスカー・デ・ラ・レンタやグッチの他、マイナーなデザイナーブランドを多用していた。

※バロンくんの母親の名前を修正して、更新しました(8月24日8:00)。

[原文:Barron Trump is being slammed for his casual wardrobe — but it's a brilliant political move

(翻訳:忍足 亜輝)

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