フロリダ州オーランドのウォルマート・スーパーセンターの中に新しくオープンした「Grown」。
米小売大手ウォルマートの店舗には、通常何かしらの飲食店が併設されていて、それらは大抵マクドナルドかダンキンドーナツだ。ところが、フロリダ州オーランドの店舗は、異なる方針を取った。
同店が定番の選択肢の代わりに採用したのは、ファストフード・チェーンの「Grown(グロウン)」だ。
Grownは、オーガニックでヘルシーな料理を主に提供しており、標準的なメニュー価格は14ドルから18ドル。客は、メインとなるタンパク質(protein)に、穀類、葉野菜などの付け合わせを自由に組み合わせ、丼、ラップ、サラダ、サンドイッチの中から好きな形式を選ぶことができる。出来上がった料理はカウンターで手渡される。
メインの具材には、サーモンやファラフェル(ヒヨコマメのコロッケ)、エビ、ブリスケット(肩バラ肉)など様々な選択肢が存在する。朝食メニューの他、終日注文可能なスムージーやコールドプレスジュースもある。
Grownの店舗は、ウォルマートに併設されたこの店舗の他、フロリダ州マイアミに1店舗、コネチカット州ミドルタウンにあるウェズリアン大学の書店の中に1店舗ある。同社の創業者シャノン・アレン(Shannon Allen)氏の夫は、元プロバスケットボール選手のレイ・アレン(Ray Allen)氏だ。
ウォルマートは昨今、健康志向の消費者を引き付けるために様々な策を講じており、その一環としてオーガニックフードの品揃えを大幅に見直した。その結果、同社は今やアメリカ国内のオーガニック食品販売最大手だ。
今回新しく併設されたGrownは、ウォルマートが消費者に尽くそうと真剣に考え、顧客のニーズと需要に耳を傾けている証拠の1つだ。
[原文:A Walmart shunned McDonald's for a new organic fast-food chain]
(翻訳:Yuta Machida)