日本の「変なホテル」には、人間のスタッフよりも多くのロボットが。
Issei Kato/Reuters
ほとんど全ての業務をロボットが行うホテルが、長崎県佐世保市にある。過去2年間で大きな成功を収めたことから、経営者は同様のホテルを日本各地で100カ所展開しようと目論んでいる。
この「変なホテル(Weird Hotel)」は、2015年7月からハウステンボスの一部として運営されている。澤田秀雄氏率いるHISはこの成功を受け、今後数年以内に日本国内の複数都市で、5年以内に海外でこのビジネスを展開しようと計画している。
「ロボットが受付業務を行い、いたるところにロボットが配置された世界で最も効率的なホテルにしたい」澤田氏は2017年3月、千葉県浦安市の東京ディズニーリゾートの近くに2軒目となるホテルをオープンさせた際、取材陣に語った。
変なホテルがどのくらい変なのか、お見せしよう。
※「変なホテル」は現在、長崎県佐世保市、千葉県浦安市、愛知県蒲郡市にある。長崎新聞は8月29日、この「変なホテル」が今後1年をめどに都内に進出すると報じた。
ロボットホテルの第1号は、長崎県佐世保市にある。ハウステンボスの一部だ。
Shizuo Kambayashi/AP Images
到着したら、日本語を話す人型ロボットもしくは英語を話す恐竜に話しかけてチェックイン。
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とはいえ、蝶ネクタイを付けた恐竜がベッドメイクをしてくれるわけではない。「変なホテル」の客室係は今もほとんど人間だ。
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恐竜の受付係やその他のロボットたちが盗まれないよう、人間の警備係も常駐。ホテル内を監視している。
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受付係は、ゲストがチェックイン手続きを済ませるのを静かに見守る(ロボットだから当然だ)。
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フロアロボットは、ゲストの荷物を部屋まで送り届ける。こうしたロボットは、日本の空港でも増えていて、旅行者の手助けをしている。
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ゲストはクロークに荷物を置いておくこともできる。ここで荷物を管理してくれるロボットたちは、もっとエキサイティングな職場に行きたかったと願っているかもしれない。
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チェックアウトまで使わない荷物も預かってくれる。
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澤田氏によると、ロボットの導入により浮いた人件費が、「変なホテル」の宿泊費をリーズナブルに抑えている。将来的には9割の業務をロボットが行う同様のホテルを1000カ所展開したいと考えている。
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佐世保のホテルでは、各部屋にホテルのコンシェルジュ人形「ちゅーりーちゃん」が置かれている。近所のレストラン検索やお勧めのイベントを紹介してくれる。
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第2号となったホテルの部屋には、「タピアちゃん」と呼ばれるカラフルな卵が配置されている。部屋の温度を調整したり、テレビのチャンネルを変えてくれる。
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こちらのホテルでは、ロビーに実物大の恐竜が置かれ、宿泊客にリサイクルを呼びかけている。
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(翻訳:まいるす・ゑびす)