グーグルの人事担当からエンジニアに! 未経験でも転身を成し遂げた女性の戦略

アンジェラ・テイラーさん

グーグルのエンジニア、アンジェラ・テイラーさん。

Google

  • グーグルは難関企業だ。就職するのは難しい。
  • しかし、やればできるという姿勢で必死に取り組めば、プログラミング未経験者でもグーグルのエンジニアになれる。コンピューターサイエンスの学位を持っていなくても。アンジェラ・テイラー氏のキャリアが、それを証明している。
  • 彼女が夢の仕事に就くために取った戦略は、誰にとっても有効だ。

2017年5月、アンジェラ・テイラー(Angela Taylor)氏は、グーグルで地図関連製品を手がけるGEO部門のソフトウエア・エンジニアとして正式に採用された。

6年間の苦労の成果だった。だが別の言い方をすれば、全くの偶然だった。

というのも彼女は、2012年4月からグーグルで働いていたのだが、人事部門だった。大学の専攻はコミュニケーション。入社当時、プログラミング知識は全くなく、その道に進もうなどとは考えてもいなかった。

「アーカンソー州で生まれ、小さな田舎町で育ちました。テクノロジーとはまるでかけ離れた町で、子どものころは、ソフトウエア・エンジニアリングなんて聞いたこともありませんでした。夢は女優になることでした」と彼女は我々に語った。

テイラー氏は誰もがうらやむグーグルのインターンシップに参加し、超難関として知られる同社の入社試験をパスした。広報部門に空きがなかったため、人事部門に配属された。

ある日、人事チームがマクロを多用したスプレッドシートを使っていたところ、一部に不具合が生じた。グーグルにはエンジニアがあふれるほどいるが、社内のサポートチームはとても忙しく、スプレッドシートの不具合に対処する時間はなかった。

彼女は不具合の修正を引き受けることにした。Visual Basicというプログラミング言語を独学で習得することにしたのだ。中国行きの飛行機に乗る予定があったので、そのフライト時間を使ってスプレッドシートの不具合を修正しようと考えた。

長いはずのフライトは、あっという間だった。そして、彼女はプログラミングが大好きになった。

中国から戻ると、UdacityやCode Academyといった無料のオンラインコースで勉強を始めた。人事チームのために、ちょっとしたプログラミングを引き受けた。公立大学のプログラミングの授業に通い、会社の24時間プログラミングコンテストにも参加した。スタンフォード大学のプログラミングの授業にも通ったが、コンピューターサイエンスの学位を取得する課程には進まなかった。

「数年かけて十分なスキルを身に付け、人事部内のサポートチームの中の、小規模なツールチームに加わりました」と彼女は語った。このチームは、スプレッドシートの不具合に対応できるようなチームではなかった。

彼女はそこで2年間過ごしながら、より経験を積むために、自身の「20%プロジェクト」でGEOチームに参加した。グーグルは、社員に勤務時間の20%を好きなプロジェクトに費やすことを推奨していた。

「6カ月後、テック部門のリーダーに『なかなか優秀だから、フルタイムでうちに来ない?』と言われました」

ソフトウエア部門の新入社員と同等の待遇をオファーされた。「私にとっては昇進でした」と彼女は語った。

成功に至った戦略とは

テイラー氏のケースは、グーグルではまれだ。グーグルでは社内の他部署に移ることは、何度も面接試験を受けて、初めて入社するときと同じくらい難しいことだと、同社の社員は我々に語った。

そして、黒人女性であるテイラー氏は、白人男性が大多数を占めるシリコンバレーの一般的なエンジニアの中では異色。だから時間をかけて、自分の「20%プロジェクト」のために、社内の多様な人々が集まっているチームを探した。

「だからこそ私は歓迎されたのだと思います」と彼女は述べた。

「チームに所属する5人のエンジニアのうち、私を含めて3人が女性です。国も違います。皆、英語のネイティブスピーカーではありません。仕事をやり遂げるスキルを持っていること、それだけがチームの条件だったのです」

仕事でこのように歓迎された経験がない人は、どうすればいいのか。テイラー氏は、自分がチームでただ1人の女性だったり、移民やマイノリティーなどである場合、自分をサポートしてくれるネットワークを見つけて欲しいと語った。

「エンジニアになるまでの道は険しく、ずっと1人で進んできました」と彼女は語った。自分の能力に自信がなくなってきたとき、彼女は自分をサポートし、励ましてくれるメンターに出会った。

「協力して、お互いをサポートしてください。誰も1人では成し遂げられませんから」

source: Google

[原文:How this woman leapt from HR person to Google engineer without a computer science degree

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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