ノースカロライナ州アシュビルで演説する共和党大統領候補ドナルド・トランプ氏(2016年9月12日)。
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2016年10月14日金曜日(現地時間)、ドナルド・トランプ氏はノースカロライナ州シャーロットで行われた共和党集会で「私はアメリカの歴史上、もっともひどい誹謗中傷を受けている」と主張した。
「11月8日の投票は、今まで皆さんが投じたどんな投票よりも重要だ。選挙に勝利し、ホワイトハウスを取り戻そう」とトランプ氏はアピールした。
過去のセクハラ発言で複数の女性から告発されて以降、トランプ氏は攻撃的になっている。
数々のセクハラ発言疑惑をかわすために、トランプ氏は「グローバルな権力構造がメディアと共謀して、私を葬ろうとしている」と主張し始めた。金曜日、トランプ氏は自身の選挙運動を妨害しようとしているとして、世界No.2の大金持ちで、New York Timesの株主であるカルロス・スリム(Carlos Slim)氏を批判。スリム氏は、トランプ氏の主張を否定した。
13日木曜日の集会では「メディアと銀行は、権力の座に居座るために『クリントン・マシーン』を選ぶために動いている。これまでに私に投げつけられた個人攻撃の後ろには彼らが潜んでいる」と訴えた。
トランプ氏のメディアと銀行に対する攻撃を「ユダヤ人狩りのようだ」と名誉毀損防止組合が述べたとNew York Timesは伝えている。トランプ氏は言う。
「ワシントンで権力を握る者や国際的な利益を追求する者のために、彼らはあなたが持っているような良心を持ち合わせていない者たちと手を組んでいる。我々の選挙運動は、彼らが経験したこともないような真の脅威となった。これは、ただの大統領選挙ではない。我々が、我々自身の政府をコントロールする力を取り戻すことができるかどうか。今、我々は民主主義の歴史の分岐点に立っている」
トランプ氏の主張は、11月8日の投票日に向けて重苦しさを増している。木曜日、トランプ氏は集会で以下のように述べた。
「我々にとって、生涯でもっとも重要な選挙まで1カ月を切った。アメリカの歴史上、もっとも重要な選挙だ」
(翻訳:蓮)