かつての勢いはどこに? ナイキが抱える「ジョーダン・ブランド」の問題

ジョーダン・モデル

ジョーダン・モデルは以前のような売れ行きを見せていない。

Getty/Maja Hitij

かつて一世を風靡したナイキのジョーダン・ブランド。新作が出れば、誰もが欲しがり、圧倒的な需要を前にすぐに完売してしまった。

しかし、どうやら時代は変わったようだ。モルガン・スタンレーのアナリストは、靴を中心に扱うアパレル大手Foot Lockerに関するメモの中で、ジョーダンの業績を「予想よりもはるかに悪い」と書いている。

メモは続く。「これはナイキが、ジョーダン・ブランドについて、以前は考えられなかった『ブランドの問題』を抱えている証拠かもしれない」

Foot LockerのCEOディック・ジョンソン(Dick Johnson)氏は、8月18日(現地時間)に行った投資家との電話会談で、北米における「一部のジョーダン・モデルの販売ペースが、過去にないほど大幅に落ちた」と述べた。

業界全体にバスケットボールシューズの売り上げ不振が広がる中、ジョーダンは苦戦を強いられている。現在のトレンドは、アディダスのスーパースターのようなロートップのスニーカー。厚みのあるバスケットボールシューズは、スキニージーンズやジョグパンツにはあまり合わない。

ナイキはこの問題に対処すべく、ビンテージスタイルの再販を含め、より多くのジョーダン・スニーカーを販売している。しかし今は、ジョーダンが発売されても、即売り切れになるとは限らない。スニーカーの再販を手掛けるStockXのCEOジョッシュ・ルバー(Josh Luber)氏は、こうしたナイキの動きはジョーダンのブランド価値を棄損し、同社に長期的な影響をもたらしかねないと指摘する。

モルガン・スタンレーは、ナイキがジョーダンの問題を「誤診」したか、「状況の深刻さを低く見積もった」のではないかと懸念する。

とはいえ、風向きは変わるかもしれない。UBSのアナリストは、今後デニムパンツとそれに合うバスケットボールシューズの売り上げが増えるだろうと見ている。

[原文:Nike has a problem with its Jordan brand that was previously 'unthinkable' (NKE)

(翻訳:Keitaro Imoto)

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