Netflix
ますます多くの視聴者が、テレビではなくストリーミングサイトを選ぶようになっている。中でもNetflix(ネットフリックス)は、良質のオリジナル番組や映画の制作において競合他社から飛び抜けた存在となっている。
米コンサルティング会社コンバージェンス・リサーチ・グループは、4月に公表したレポートの中で、アメリカの人口の25%近くが年内に、これまでのようにはテレビを見なくなるだろうと予測した。
これはNetflixやHulu、アマゾンプライム・ビデオといったストリーミングサービスにとって好機であり、これらの企業はその波に乗ろうとしている。
Netflixの『ストレンジャー・シングス 未知の世界(原題:Stranger Things)』、アマゾンの『トランスペアレント(原題:Transparent)』、Huluの『The Handmaid's Tale(侍女の物語)』といったオリジナルシリーズは高い評価とともに大きな話題を呼び、これら3作品は全てエミー賞にノミネートされた。
しかし、どのサービスが最も優れたコンテンツを配信しているのだろうか。
スタートアップのLendEDUは最近、ミレニアル世代の820人を対象に、最も優れたオリジナルコンテンツを配信しているのはどのストリーミングサイトだと思うか、アンケート調査を実施した。
その結果、79%がNetflixのオリジナルコンテンツを好むと回答、圧倒的な強さを見せた。一方、HBOやShowtimeといった「プレミアム・チャンネル」は14%、アマゾンは3%、Huluは4%だった。
Netflixが突出している理由の1つとして、番組製作予算の大きさが挙げられるだろう。その予算規模は、2017年に60億ドル(約6600億円)、2018年は70億ドルになると見られる。
鍵となるのはオリジナルコンテンツだ。
バラエティ誌によると、NetflixのCFOデイビッド・ウェルズ(David Wells)氏は昨年、今後2、3年以内にオリジナルコンテンツの比率を50%に高めていくと述べた。
なぜか? 同社のコンテンツ部門の責任者は今年初め、オリジナルコンテンツはライセンスプログラムとほぼ同等の利益があり、同社のブランドを高めることにも寄与していると語っている。ディズニーなどがNetflixとの関係性を見直していることも、オリジナルコンテンツへの傾倒を後押しするだろう。
JPモルガンは、アマゾンが今年、動画に約45億ドルを投じるだろうと予測しており、今後こうした競合企業が、視聴者、中でもミレニアル世代の関心を引くことができるかどうかが大きな争点となりそうだ。
[原文:79% of millennials say Netflix has the best original shows and movies out of its competitors]
(翻訳:仲田文子)