VFXを使用し、ロバート・デ・ニーロらを若返りさせた回想シーンも予定。
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待望のタッグの再結成。マーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロの新作は自宅で観ることになりそうだ。
『The Irishman』の製作/配給をNetflixが獲得したとIndiewire が報じた。
10年以上かけて準備が進められてきたこの作品。スコセッシとデ・ニーロにとっては9作目の“コラボレーション”となる。原作はチャールズ・ブラントの『I Heard You Paint Houses』で、ジミー・ホッファ殺害を自供したとされる実在の殺し屋フランク・シーランを描く。
Indiewireによると、製作開始は目前に迫っており、2019年に配信予定。また配給にはアカデミー指定による限定劇場公開も含まれる。
アル・パチーノ、ハーヴェイ・カイテル、ジョー・ペシなどマフィア映画で知られる豪華キャストが出演する。制作予算はおよそ100億円。VFXを使用し、ロバート・デ・ニーロなどの俳優を若返らせた回想シーンも計画されている。
今回のNetflixによる契約獲得は、テレビに加え、映画業界でも同社の存在感が増していることの証(あかし)となる。当初『The Irishman』の製作/配給はスコセッシ監督の前作『沈黙』を手がけたパラマウントと思われていたが、社長の辞任騒動が持ち上がるなか、Netflixが契約を“奪った”。
今回の事情に詳しい人物はIndiewireに対して、「スコセッシ監督の映画はリスクが大きい。今のパラマウントがリスクを背負うことは到底無理。Netflixとの契約で監督は思った通りに製作できるだろう」と語った。
[原文:Martin Scorsese and Robert De Niro's long-awaited new gangster movie is headed to Netflix]
(翻訳:水上雅裕)