Luc Oreskovic
自動運転車が、サンフランシスコの街を走り回っている。
この街の住人は、しばしば自動運転の実験車両を目撃している。よく目撃されるのは、ウーバー、GM、グーグルの子会社ウェイモ(Waymo)の実験車両だ。アップルの自動運転車らしき車両を見たという話もある。
しかし、これらはサンフランシスコを走り回っている自動運転車の一部。今、カリフォルニアでは39社が自動運転車のテストを行っている。サムスン、メルセデスベンツ、バイドゥなども。
9月3日(現地時間)、新しい自動運転車かもしれないという情報が飛び込んできた。我々はその車を追った。カスタマイズされたトヨタ・ハイランダーと思われる車は、センサー類を満載。そして、自動運転車に見えないよう塗装が施されているように思えた。
謎めいた車両を詳しく見ていこう。
3日午後、バーナル・ハイツでその車を見つけた。
Luc Oreskovic
アクセルを踏み込んで近づいた。いい位置だ。
Luc Oreskovic
すぐにいくつか興味深い点を見つけた。車はトヨタ・ハイランダーのようだが、トヨタのマークはナンバープレートの上の楕円形のスペースになかった。全体はマット・ブラックに塗装され、好奇心をそそる、謎めいた雰囲気を生み出していた。
4つの機器類。
Luc Oreskovic
ライダー(LiDARs)のようだ。高解像度な地図の作成と、自動運転車が周囲を自律的に「見て」、進む方向を決めることに使われる。車の前部にも4つのライダーが取り付けられていた。つまり、ライダーは計8個。
屋根には別の興味深い装置があった。多方向を撮影できるビデオカメラと何かのセンサーのようだ。
Luc Oreskovic
屋根の機器類。別の角度から。
Luc Oreskovic
左右の黒い箱の中には、カメラのレンズのようなものが見えた。
左に曲がるところ捉えた写真。おそらく我々を巻こうとしている。
Luc Oreskovic
車の前方の機器がよく見える。
我々はハイランダーの横につけ、助手席に人が乗っていることを確認した。だが彼は窓を開け、質問に答えて欲しいという我々のリクエストを無視した。
だれの車?
エヌビディアのCEOジェンスン・フアン氏。
Matt Weinberger/Business Insider
トヨタは、カリフォルニアで自動運転車をテストする許可を得ていない。しかし、同社は自動運転車の開発に関して、5月にエヌビディアと提携。エヌビディアは、自動運転車の公道でのテストについてカリフォルニア州車両管理局の許可を得た39社のうちの1社。
我々は、エヌビディアに撮影した写真を見せ、車両が同社のものか聞いた。エヌビディアはコメントを拒否した。我々はトヨタにも確認したが、回答はまだない。
(翻訳:増田隆幸)