トランプ政権下で「真実」の定義に揺れるアメリカ、ニューヨーク・タイムズがキャンペーンを展開

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バックグラウンドの音声は、様々な人が自分自身の「真実」を語っている声が入り交ざったもの。

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ニューヨーク・タイムズは、10年ぶりにテレビコマーシャルを制作、ジャーナリズムの重要性を問いかけるメッセージを込めた。

コマーシャルは、白のバックグラウンドに黒い文字というミニマルなデザインで、すべての文が「the truth is(真実とは)」で始まり、その後に実際に発せられた下記のようなフレーズが続く。

  • 我々の国はかつてないほどに分断されている
  • 「代替的事実」は(事実ではなく)嘘っぱちだ
  • メディアは不誠実だ
  • 女性は女性らしい装いをすべきだ
  • 女性の権利は人類の権利だ
  • 我々は国境を守らなければいけない
  • 大統領の移民政策はイスラム教徒を国から排除するための口実だ
  • ロシアとの関係を大々的に調査しないといけない
  • (ホワイトハウスからの)機密情報漏洩は本物のスキャンダルだ
  • 地球温暖化はでっち上げだ

これら文は徐々にスピードアップしながら現れ、読めないほど速くなったところで「the truth is more important now than ever」という最後の一文が現れる。バックグラウンドの音声は、様々な人が自分自身の「真実」を語っている声が入り交ざったもの。それぞれの「真実」は、互い同士が矛盾するにもかかわらず、我々が日々消化しなければいけない情報を表している。

昨年の大統領選以来、ニューヨーク・タイムズは「メディアの役割」をめぐる議論の渦中にいる。トランプ大統領自身も同紙を「能なしニューヨークタイムズ」などと頻繁に公言している。

情報漏洩、しかも違法の機密情報漏洩は、ワシントンでここ数年問題になっている。能なしニューヨーク・タイムズ(と他のメディアたち)には、謝ってもらわなくてはならない!

記者会見によると、ニューヨーク・タイムズがこのキャンペーンを作ろうと思ったきっかけは、同紙のジャーナリズムがどのように作られるか知らない人が多いという同紙の調査結果だ。

このコマーシャルは、第89回アカデミー賞授賞式の間に流される予定。俳優が受賞スピーチで政治的な問題に言及したり、自分の政治的信条を語ったりすることは珍しくない。

今年の授賞式の司会者を務めるジミー・キメル(Jimmy Kimmel)は、「日曜日にどんな気分になってるかこの国の誰もわからない。我々はとても気まぐれな時期にいる。国全体として、今は気分の上下がすごく激しい状態だ」とニューヨーク・タイムズのインタビューの中で語った。

CMの全貌は以下。

source:YouTube

[原文:The New York Times wants to fuel political debate around what 'the truth is' with its latest TV ad

(翻訳者:にこぱん)

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