「世界一履き心地の良い靴」が19億円を調達、販路拡大へ

犬に枕にされた靴

思わず枕にしたくなるくらい、Allbirdsの靴は柔らかい。

Facebook/Allbirds

「世界一履き心地が良い」と言われる、独自のメリノウール混紡で作った、この上なく柔らかいスニーカーで知られるAllbirdsは9月5日(現地時間)、投資会社Tiger Globalが率いるシリーズBラウンドで1750万ドル(約19億円)の資金を調達した。

これにより、2015年の創業以来、同社が集めた資金の合計は2750万ドル(約29億円)となる。

同社のスニーカーの人気に火が付いたのは2016年、シリコンバレーから。その快適さと求めやすい価格がファンの心をつかんだ。

ウール混紡は肌触りが柔らかい。Allbirdsはこの靴を素足で履き、洗濯機で洗うことを勧めている。現在販売されているウールシューズは2種類、「ランナー」と呼ばれる靴紐があるタイプと、今年4月に発売された「ラウンジャー」と呼ばれるスリッポンだ。

Allbirdsの共同創業者ティム・ブラウン(Tim Brown)氏は、調達した資金で新たに実店舗をオープンさせる予定だとBusiness Insiderに語った。同社は現在、本社のあるサンフランシスコに店舗を1つ持っているが、今月中にもう1店舗、アメリカ国内のいずれかの街に新規出店する。その他の店舗も計画中だと言う。

「ランナー」を履いた女性

Allbirds

「小売りは我々の未来にとって、大きな部分を占める」とブラウン氏は言う。「小売業をもう一度考え直し、靴の試着方法をもう一度考え直し、全ての手順をとことん考える素晴らしいチャンスだ」

Allbirdsは現在、アメリカとニュージーランドのみに出荷しているが、ブラウン氏は今回調達した資金で、より多くの国でオンライン販売を可能にしたいとも話している。

ラウンジャー

今年4月に発売された「ラウンジャー」。

Facebook/Allbirds

従来、靴には使われてこなかったウールのようなサステナブルかつ環境に優しい素材を使って、「より良い」靴を作る —— 同社が「自然素材イノベーション」と呼ぶオリジナル・ミッションを、Allbirdsは今も見失っていないとブラウン氏は語る。

同氏は、調達した資金は新しい素材の研究にも使われ、いずれ靴が抱えるその他の問題も解決されるだろうと述べた。

「ウール以外の素材にも可能性があると考えており、我々はすでにその多くに着手している。今回の資金によって、ビジネスの成長を加速させるイノベーションへの投資を倍増させることができるだろう」

「自然素材イノベーション」は、将来的に靴以外の商品に広がる可能性もある。だが、現時点では靴のみに焦点を絞っているとブラウン氏は言う。

「Allbirdsを支えるアイデアは靴だけにとどまらない。だが、今は靴に全力を注ぎ込んでいる」

[原文:The company that boycotts logos and makes 'the world's most comfortable shoes' just raised $17.5 million to open stores]

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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