メルカリのシェア自転車「メルチャリ」の仕様を人材採用から推測する

メルチャリ

メルチャリの公式サイト。

フリマアプリのベンチャー、メルカリは9月7日、シェア自転車事業への参入を発表した。名称はメルカリをもじった「メルチャリ」。2018年初めのサービス開始を目指す。

メルカリID連携で使えるシェア自転車サービスになる

メルチャリの運営は、関連会社であるソウゾウ社が行い、エリアについては「主に都市部から開始し、順次拡大していく予定」としている。リリース文では「フリマアプリ『メルカリ』とも連携」することが公表されている。

メルカリ広報によると、「連携」の意味するところは、「従来からあるほかの“メルカリブランド”のアプリ(メルカリ アッテや、メルカリ メゾンズなど)と同様に、ID連携をさせていく」とのこと。IDにはメルカリ上での評価が付帯情報としてついているが、メルチャリで評価を何らか連動させていく可能性があるかどうかは、現時点では決まっていないという。

「メルチャリ」はBluetooth搭載の自転車になる?

シェア自転車業界では、千代田区の「ちよくる」など、自治体が企画して民間が運営する従来型のスタイルのほかに、2017年に入ってからは8月23日から札幌でサービス提供を開始した中国のシェア自転車「Mobike」や、9月からソフトバンクC&Sと協力して東京・大阪でサービス開始する「ofo」(中国)のように、民間参入型のシェア自転車が注目を集めている。

シェア自転車の仕様としては、「まだ検討段階」(広報)だとはしながらも、先行するMobikeやofoなどと同様の、スマホからの認証でロック解除するような仕組みをもつ、IoT自転車を検討しているという。

メルカリは既に複数の地方自治体や企業とも交渉を開始している。交渉中の企業の中には、「自転車メーカーも含まれる」(広報)という。また、本日開設された公式サイトでは、IoT自転車の開発ができるエンジニアの募集(採用はソウゾウ社)も開始した。

募集職種で目を引くのは、「iOSエンジニア」「Androidエンジニア」「APIエンジニア」に加えて、ソフトウエア企業であるメルカリとしては珍しい「ハードウエアエンジニア」の項目があることだ。

メルチャリに関連するハードウェアといえば、シェア自転車の根幹の1つ「スマートロック」の開発に関係する可能性が高い。ハードウェアエンジニアの応募資格をみると、彼らが求める自転車の仕様がうっすらと見えてくる。

▼必要条件

・以下いずれかの経験

回路設計の経験、メカ設計の経験、ファーム開発の経験

・ハードウェア開発に関わるマネジメント経験

・新規事業に対する情熱

▼歓迎条件

・品質保証、生産技術開発などの経験

・規模の大きい量産のプロジェクトマネージメントの経験

・Bluetooth, WiFi等の無線を使った通信を行うソフトウェアの開発経験

・WEBアプリケーションの開発経験

条件を見ていて気になるのは「歓迎条件」の部分で、特殊スキルであるLTEなどのモバイル通信の開発経験が含まれていないこと。Bluetoothで解除するような仕組みを考えているのか(バッテリーを極力長期間もたせたいハードウエアではWiFi通信はあまり使われない)、または通信モジュールは別途ベンダーが供給するなどで実装のめどがついているのか? 気になるところだ。

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