プライベートアイランドが壊滅、リチャード・ブランソン氏がハリケーンからの避難を警告

リチャード・ブランソン氏

ワインセラーに避難したブランソン氏とチームメンバー。

Virgin Group

ヴァージングループの創業者リチャード・ブランソン氏はハリケーン「イルマ」の猛威を何とかやり過ごしたが、同氏が所有するプライベートアイランドは壊滅した。

ヴァージングループと、後にブランソン氏が伝えた情報によると、ネッカー島はイルマによって深刻な被害を受けた。

9月7日(現地時間)、同グループのブログに掲載された記事で、ブランソン氏はイルマがカリブ海にもたらした被害を詳しく伝えた。

「イギリス領ヴァージン諸島は今、悲惨な状況にある。イルマはネッカー島、モスキート島およびその周辺地域を通過しながら、破壊を続けている」

「こんなハリケーンは見たことがない。ネッカー島および周辺地域は完全に破壊された。被害の規模はまだ明らかではないが、家や木々が完全になくなっている」

ブランソン氏とチームメンバーがシェルターとして避難したワインセラーの外にあったドアや窓は、10メートル以上吹き飛ばされた、と同氏は伝えた。

ネッカー島

イギリス領ヴァージン諸島にあるネッカー島。

Google Maps/Screengrab

ブランソン氏によると、地域の通信網はダウンした。ブログの投稿は衛星電話を通じて行ったと同氏。

ブランソン氏は、イルマによって生活が破壊された島の人々に対する同情を念を表し、これからハリケーンが通過する地域にいる人たちに、すぐに避難するよう警告した。

ネッカー島とモスキート島にいたチームメンバーは、全員の安全が確認済みで、健康状態も良好だ。史上最大のハリケーンから身を守るために我々はコンクリート製のワインセラーに避難した。本当に好運なことに、ワインセラーは頑丈だった。イギリス領ヴァージン諸島、カリブ海、その他の地域で今回、被害を受けた全ての人たちに祈りを捧げたい」

「まだイルマ、そしてホセの進路上にいる人たちには、安全を最優先することが何よりも重要なことを心の底から伝えたい。そして、可能な限りの準備をして欲しい。ハリケーンの威力の目撃者として警告するが、屋内に留まって欲しい。理想的には整備されたシェルターか、頑丈なコンクリート製の建物の中に水と食料を持って避難し、緊急時の連絡手段を準備しておいて欲しい」

リチャード・ブランソン氏

2014年、ネッカー島にて。

Virgin Limited

カリブ海の大部分の地域と同じように、ネッカー島の復興には長い時間がかかる。ブランソン氏は、以前よりも「素晴らしい場所にする」と決意を述べている。

「ネッカー島、モスキート島にいた我々は好運だったと思う。素晴らしいチームは無事だ。一致団結して、島を以前よりも強く、そしてより素晴らしいものにしていくつもりだ」

ハリケーン「イルマ」はカリブ海に壊滅的な被害をもたらした。イルマは9月5日早朝、リーワード諸島に上陸。アンギラ、アンティグア・バーブーダ、セントクリストファー・ネイビス、セント・マーティン、モントセラト、その他の周辺の島を破壊していった。

[原文:Richard Branson says Hurricane Irma 'utterly devastated' his private island, urges everyone to take shelter from monster storm

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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