ニューヨークの多忙なエグゼクティブが、共通して週末に行うこと

仕事をしているイメージ

誰にでも役立つ考え方だ。

Xuesong Liao / Getty

  • Business Insiderはニューヨークで働くエグゼクティブにインタビュー。多くのエグゼクティブが週末も働いていた。
  • エグゼクティブのほとんどは、週末に「大局的な」思考と戦略作りを行っていた。
  • 組織内でのポジションがどんなものであれ、真似してみる価値がある習慣だ。

多くの読者にとっては驚くべきことではないだろう。ニューヨークを拠点に働くエグゼクティブにインタビューしたところ、ほとんどのエグゼクティブは週末も働いていると語った。

エグゼクティブは忙しい。会社は成長を続けているし、ビジネスは止まらない。だから週末、遅くまで眠ったり、パンケーキを焼くのではなく、働いているとしても驚きではない。

私がより興味を持ったことは、エグゼクティブが週末に行っている仕事の中身。つまり、「大局的に考えること」だ。実際、「大局的」というフレーズは「戦略的」「創造的」というフレーズよりも頻ぱんに耳にした。

例えば、衣類の定額サービスを提供しているDia&Coの共同創業者兼CEO、ナディア・ボウジョワ(Nadia Boujarwah)氏。

同氏はほぼ毎週末、共同創業者のリディア・ギルバート(Lydia Gilber)氏と「戦略散歩」に出かけると私に語った。2人が会社を始める前から続く習慣だ。今は、2人はニューヨークのハドソン川沿いを散歩し、「外で数時間を過ごし、大局的な問題について考える」と語った。

「より創造的な考えがそこで生まれる」

一方、営業支援サービスを提供するTroopsの共同創業者スコット・ブリットン(Scott Britton)氏は、週末の朝、コーヒーを飲みに出かけ、じっくり考えごとをする。

「平日は、その週で終わらせることが難しい類の仕事に取り組んでいる。だからミーティングや電話で邪魔されない2、3時間のまとまった時間を作り出すことはできない」と同氏。「よりハイレベルで、戦略的で、長期間にわたる仕事」に週末は取り組む。

プライベートジェット機の運航サービスを提供するWheels Upの創業者ケニー・ディヒター(Kenny Dichter)氏は、家族とともに過ごしてリラックスし、「ビジネスについて、大きく、長期的なこと」を考えると述べた。

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Sliceの共同創設者兼CEOイリアール・セーラ氏

Courtesy of Ilir Sela

イリアール・セーラ(Ilir Sela)氏の週末は少し変わっているが、考え方は同じ。大きな問題に取り組む。

同氏は、地元のピザ店に注文できるモバイルアプリを提供するSliceの創業者兼CEOで、土曜日にはさまざまなピザ店を訪問して回る。

「ピザ店が直面している問題と、Sliceがその問題をどう解決しているかを把握しておきたい。またSliceの問題点や不満点を知れば、我々はアプリを改善できる」

エグゼクティブの平日は、立て続けのミーティング、そして電話とメールがその合間に入り込んでいる。別の言い方をすれば、エグゼクティブには息つく暇もなく、一人でじっくり集中したり、自由に発想を広げることはできない。

だが、じっくり集中したり、発想を広げることこそが、会社を起こし、会社を成長させることに他ならない。

あなたが創業者やエグゼクティブでなくても、キャリアを前進させたり、あるいは今の組織の中で影響力を持つには、一歩引いてみることが大切になる。これは本当だ。週末なら、Slackのメッセージやメール、電話で邪魔されることはないだろう。週末こそが最適な時間だ。

タイムマネージメントの専門家であり、著書もあるローラ・バンダーカン(Laura Vanderkam)氏は、土曜日の朝を難しい問題やプロジェクトについて「少し深く考える」ことに使い、日曜の夕方をこれから始まる一週間について考えることに使うと良いと以前、Business Insiderに語った

もちろん週末も仕事をするべきだと言っているわけではない。平日に大局的に考える時間が持てるのであれば、それで良い。だが、この週末も何か仕事をする予定なら、エグゼクティブの助言に耳を傾け、よりクリエイティブなことに時間を使って欲しい。

[原文:I asked a series of execs how they spend the weekend — and the same phrase kept coming up

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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