リーク情報のおかげで、アップルが発表する新しいiPhoneの名称が分かった。
新しいハイエンドのiPhoneは、iPhone Xという名称のようだ。直前に変更されなければ。
だが1つ、疑問点が残っている。アップルが「iPhone X」をどう発音するかだ。
「X」は、ローマ数字の「10」なのか、それともアルファベットの「X」なのか。アルファベットのXは、最もクールな文字の1つで、マイクロソフトのXBox One XやモトローラのMotoXなど、製品の名称によく使われている。
アップルが「エックス」と呼ぶだろうとする理由はいくつかある。発音しやすく、世界中で認識されている。そしてアップルはBeatsXという名称のヘッドフォンを販売しており、「Beats テン」とは呼ばれていない。
だが、アップルがiPhone Xを「iPhone テン」と呼ぶだろうとする理由はもっとある。今年は、2007年の初代iPhone発売から10周年にあたる。
さらに、アップルには「10」の代わりに「X」を使ってきた長い歴史がある。
15年以上、アップルはマックのOSである「OS X」を「OS テン」と呼んでいる。故スティーブ・ジョブズ氏もそう呼んでいた。OS XはマックOSの10番目のバージョンだったのみならず、NeXTにちなんだものだった。NeXTは故スティーブ・ジョブズ氏が設立し、同氏がアップルにCEOとして復帰する際にアップルが買収した企業だ。
2000年に故ジョブズ氏がOS Xを紹介した時の動画を見てみよう。OSの名称を同氏は、動画開始から約10秒くらいで呼んでいる。
ほかのアップルのエグゼクティブも、直近では2016年に公の場でOS テンと呼んでいる。そして今でも、マックにインストールされているアップルの音声読み上げソフトウエアはOS XをOS テンと発音している(アップルは2016年に、OS Xの名称を「macOS」に変更した)。
もちろん、「OS エックス」がアップルの正式な呼称ではなかったことを知らないMacユーザーは多い。私も、アップルのスタッフに指摘されるまで、数年間「OS エックス」と呼んでいた。
つまり、アップルが「iPhone X」を「iPhone テン」と呼んでも、多くの人は文字通り「iPhone エックス」と呼ぶ可能性がある。
[原文:Apple has always pronounced 'X' as 'ten' — so get ready for the iPhone X]
(翻訳:まいるす・ゑびす)