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今日9月12日(現地時間)は、新しいiPhoneが発表されただけではない。アップルの新本社アップル・パーク内のイベントスペース「スティーブ・ジョブズ・シアター」で、初めてイベントが開催された日にもなった。シアターの建築プロジェクトは当初、故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏が自ら指揮していた。
だからこそ、イベントは故ジョブズ氏のモノローグとともに始まった。「大きな配慮と愛」を持ってものづくりに取り組むことは人類への貢献であり、それが「アップルをアップルたらしめている」と故ジョブズ氏は我々に語りかけた。
モノローグの後、舞台に登場したティム・クック氏は、「スティーブが自分のシアターをオープンさせることが、最もふさわしい」と述べた。
故ジョブズ氏へのクック氏の言葉は以下。
「時間がかかったが、我々はようやく悲しみではなく、喜びとともに彼に思いをめぐらせることができる」とクック氏。
「スティーブのビジョンはアップル・パーク、そしてアップルのあらゆるところで生きている。我々はずっと彼を称えていく」
クック氏の言葉は素晴らしいものだった。今年は、iPhone発売10周年でもあったから。2007年の初代iPhone発表は間違いなく、アップルにおける故ジョブズ氏の最も輝かしい瞬間だった。だが、ジョブズ氏の功績は、iPhoneよりも大きいとクック氏は述べた。
「彼の最高の贈り物は、他に類のない製品ではない。アップル自体だ」
(翻訳:原口 昇平)