マーク・ザッカーバーグを見習って、育休を小分けでとるべき理由

車椅子をおす男性

Olesia Bilkei / Shutterstock.com

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOと妻のプリシラ・チャン氏に、第2子が生まれました。ザッカーバーグ氏は自身のFacebook投稿のなかで、生まれてくる赤ちゃんも含めて家族とともに時間を過ごすため、仕事を休む計画を立てていることを明かしています。長女のマックスちゃんの時と同じように、ザッカーバーグ氏は2カ月の育児休暇をとり、新しく生まれる赤ちゃんとの絆を結ぶつもりです。ただし今回は、「小分けにして育休をとれるFacebookのオプションを利用する」そう。まず赤ちゃんが生まれた時に1カ月とり、12月になったらさらに1カ月の休暇をとる計画です。

ザッカーバーグ氏が育休についてオープンに話すのは、すばらしいことです。Bloombergによると、いまだに男性の多くは、育休を利用できる場合であっても実際に取得するのをためらう傾向があります。ですが特に目を引くのは、育休を小分けにして自分にとっても家族にとっても合理的な形で取得する、というその発想。そうした育休の形を、もっと多くの親が検討しても良いのではないでしょうか。育休の小分け戦略は、いくつかの理由から、誰にとってもためになるものなのです。

もちろんFacebookのように、育休を小分けにして取得するオプションをはっきりと示して提供している会社で働いているのなら、この戦略を検討するのはずっと簡単です。けれど、誰もがそうした柔軟性と自由を手にしているわけではありません。Pew Research Centerによると、アメリカ国内で働く従業員の86%は有給の育休を利用できません。これは変えていく必要があるでしょう。とはいえ、育児介護休業法(FMLA)で定められた無給の育休をとる場合でも、雇用主が承認すれば、1年のあいだで育休を小分けにすることができます。思い描いている特定のスケジュールがあるのなら、マネージャーや人事部にかけあってみる価値はあるでしょう。 ここからは、育児休暇を小分けにしてとったほうが良い理由を説明します。

さまざまな成長段階にいる我が子と時間を過ごせる

子育て経験者の多くは、子どもが生まれてから3カ月ほどで仕事に復帰しなければならないのが悲しいと口をそろえます。というのも、ちょうどそのころに赤ちゃんが「おもしろくなりはじめる」からです。食事と睡眠、排泄を果てしないサイクルで繰り返す新生児の世話は、おもしろみのない平凡な作業になりがちです。育児休暇を小分けにして最初に2カ月の休暇をとり、次の1カ月の休暇を、たとえば赤ちゃんが生後9カ月を迎え、笑ったり手を叩いたりハイハイしたりするようになった時にとれば、まったく違う成長段階にいる我が子と時間を過ごすチャンスが手に入ります。

パートナーと連携して、育児の穴を埋められる

たとえば赤ちゃんの誕生時に母親が3カ月の育休をとり、その子が生後3カ月になった時点で父親やパートナーが育休に入れば、おそろしくお金のかかる各種の保育サービスが必要になる時期を遅らせることができます。

キャリアという観点から見ても合理的かもしれない

人によっては、長い育休をまとめてとると、仕事の勢いが失速し、復帰するのが難しくなることもあります。ローカルサービスマーケットプレイス「Thumbtack」のマーケティング担当バイスプレジデントを務めるNikki Pechet氏は、「Fast Company」の記事のなかで、第2子を出産する時には仕事から離れるのが怖かったと書いています。そこで、最初に2カ月の休みをとったあと、「育休として与えられている残りの2カ月を、その年の年末までのあいだに小分けにしてとる」という取り決めをしたそうです。そして、この計画のおかげでチームから遅れることなく、それほど苦労せずに自分に合ったペースで復帰することができました。

こうした育休の設定はまだ一般的ではありませんが、才能ある人材を確保するためには、家庭を重視したポリシーが強力な手段になると認識する会社は次第に増えています。

雇用主と話し合い、自分にとっても会社にとってもうまくいく育休の形を探ってみてください。ザッカーバーグ氏も書いているように、どんな決断をしても復帰する時には、たぶんオフィスはまだそこにあるのですから。

Image: Olesia Bilkei / Shutterstock.com

Source: Facebook, Bloomberg, Pew Research Center, ヒューマン・ライツ・ウォッチ, Start Asking Questions, Fast Company, Harvard Business Review

Reference: Business Insider, WAHM.com, SBS, Thumbtack, Wikipedia, Tech Crunch

Michelle Woo - Lifehacker Offspring[原文](訳:梅田智世/ガリレオ)

ライフハッカー〔日本版〕より転載(2017年8月28日公開の記事)

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