iPhone Xを紹介するCEOティム・クック氏とチーフ・デザイン・オフィサーのジョナサン・アイブ氏。
Justin Sullivan/Getty
アップルは9月12日(現地時間)に行われた新製品発表イベントで、iPhone 8、iPhone 8Plus、iPhone Xを発表、iPhone 8/8Plusは9月15日から予約を開始した。
新しいiPhoneには、初めてワイヤレス充電機能を搭載、iPhone Xには顔認証機能も搭載した。そのほか、Apple TV 4K、通信機能を内蔵したApple Watch Series 3も発表した。
アップルのイベントを写真とともに振り返ろう。
iPhone X:最新、最高のiPhone
Justin Sullivan/Getty
iPhone X(「X」はテンと発音)は、iPhone 7などのこれまでのモデルと一線を画す。アップルが「Super Retina HDディスプレイ」と呼ぶ5.8インチのディスプレイには、最先端の有機EL(OLED)ディスプレイを採用。カラーバリエーションはスペースグレイとシルバー。
予約受付は10月27日から、発売は11月3日。価格は11万2800円(税別)から。
iPhone 8/iPhone 8 Plus:Xと同時に発表された2モデル
Apple
前モデルのiPhone 7と同様、iPhone 8は4.7インチと、5.5インチの2モデル。カラーバリエーションは、ゴールド、シルバー、スペースグレイの3色。iPhone 8/8 Plusも背面にガラス素材を採用、国際標準規格「Qi」に準拠したワイヤレス充電機能も搭載した。
予約受付は9月15日から、発売は9月22日。価格はiPhone 8が7万8800円(税別)から、iPhone 8 Plusが8万9800円(税別)から。
Apple Watch Series 3:アップルの第3世代スマートウォッチ
Justin Sullivan/Getty
Apple Watch Series 3のセルラーモデルは、初めて携帯電話通信機能を内蔵。電話番号はiPhoneと共用で、iPhoneを自宅に置いてきてもApple Watchのみで通話できる。カラーバリエーションはシルバー、ゴールド、グレイの3色。
予約受付は9月15日から。発売は9月22日。価格は3万6800円(税別)から。通信機能を内蔵したセルラーモデルは4万5800円(税別)から。
Apple Heart Study:Apple Watch Series 3を心拍数使った循環器の臨床研究
Apple
Apple Watch Series 3は、心拍数アプリケーションも強化。安静時の心拍数が基準値を上回ると、アプリが通知してくれる。また、心拍数の変化を分析できるセンサーを活用し、スタンフォード大学と共同で「Apple Heart Study」を立ち上げると発表。研究では、Apple Watchが収集したデータを不整脈の研究に活用、今年後半にはアプリを提供する。
Apple TV 4K:4K HDRに対応
Justin Sullivan/Getty
Apple TV 4Kは、前モデルのフルHD(1080p)よりも高精細な4Kに対応。さらにハイダイナミックレンジ(HDR)にも対応しており、より豊かな色彩とコントラストを生み出します。
さまざまな4K HDRコンテンツに加えて、スポーツやニュースのライブストリーミングにも対応。予約受付は9月15日から。発売は9月22日。価格は1万9800円(税別)から。
AirPower:初のワイヤレス充電器
Apple
AirPowerは、大きく、強力なワイヤレス充電器。新型iPhone(iPhone 8/8 PlusとiPhone Xの3モデル)と、Apple Watch Series 3、AirPodsを同時に充電できる。
残念ながら、AirPowerの発売は2018年以降のようだ。アップルはAirPowerの技術を新しい規格として国際標準規格「Qi」に統合するために、ワイヤレスパワーコンソーシアムと調整中。アップルは、価格や発売時期は明らかにしなかった。
iOS 11:iPhone/iPad向け新OS
Apple
iOS 11は、日本では9月20日にリリースされる。例えば、iPadでは新しいファイルアプリケーションが使えるようになり、iPadはもちろん、クラウドのデータにもより簡単にアクセスできるようになる。
新しいApp Store、AR(拡張現実)アプリへの対応など、数々の新しい機能が登場する。
Apple Watch向けの新OS、Watch OS 4も同日リリースされる。
macOS High Sierra:Mac向け新OS
Justin Sullivan/Getty
アップルのノートPC/デスクトップPC向けOS、MacOS High Sierraは、日本では9月26日にリリースされる。
新しいファイルシステム「Apple File System(APFS)」、インターネット上の動画の自動再生を防ぐ「Autoplay Blocking」、新しいPhotosアプリ、VRヘッドセットのサポートなど、新OSはApp Storeから無料配信される。
Face ID:顔認証によるiPhone Xのロック解除機能
Justin Sullivan/Getty
Face IDは、iPhone Xに搭載された新たなロック解除機能。iPhone Xはホームボタンが廃止、つまりはTouch IDが廃止されたため、Face IDはiPhone Xのロックと解除を行える、唯一のセキュリティ機能となる。
アップルによると、FaceIDは、ひげや髪型の変化、眼鏡や帽子の有無などに対応。昼夜を問わず、ユーザーの顔を認識することができる。
アニモジ:自分の表情で動かせる絵文字
Justin Sullivan/Getty
アニモジ(animoji)は顔認証ソフトを使って、ユーザーの顔の動きを絵文字に反映。絵文字の表情を変えたり、セリフをしゃべらせることができる。アニモジは12種類、猿やパンダ、エイリアンやキツネなどがある。
アップルストアにも新展開
Chris Hondros/Getty
アップルは来年後半、ニューヨーク5番街で「Cube」として親しまれてきた、ガラス製のエントランスを復活させる。Cubeは、地下の店舗に光を取り入れる。またアップルは、新たなフラッグシップストアを、シカゴのミシガン・アヴェニューにオープンさせる。
アップルのリテール部門の責任者、アンジェラ・アーレンツ(Angela Ahrendts)氏は、Apple Storeに「Today at Apple」という新たなコンセプトを導入、街を巡りながら上手く写真を撮る方法など、顧客に製品の使い方のアドバイスを行うと述べた。また、プログラミングを学べる教室や、教師が最新の教育アプリについて学ぶ教室なども開催する。
[原文:Here's everything Apple announced at its big iPhone launch event.]
(翻訳:忍足 亜輝)