来年のiPhone、ネーミングはどうなる?

ティム・クック氏とジョナサン・アイブ氏。

iPhone Xを手にするティム・クック氏とジョナサン・アイブ氏。

Stephen Lam/Reuters

iPhone XとiPhone 8が登場した。そして新たな疑問が生まれた。

次のiPhoneの名称だ。

iPhone 8、 iPhone 8 Plus、そしてiPhone X。「X」は、iPhone発売10周年を記念し、「テン」と発音する。UBSのアナリストは、下記のように述べた。

「ネーミングにはビックリした。iPhone Xは『テン』ではなく『エックス』と考えていたから。10周年記念という意味では、テンは理解できる。であれば、iPhone 10で良かったのでは?それに、 テンだと、新しいiPhone 8が古いもののように感じる。もしかしたら、Xを買わせるための策略かもしれない。また、来年のiPhoneの名称はどうなるのだろう? iPhone 9とiPhone 11?

アップルはシンプルなネーミングルールを使っていた。

iPhone 3Gに始まり、iPhone 3GSが続いた。このネーミングルールのおかげで、次のiPhoneの名称を簡単に予測できた。iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5S。さらにiPhone 6、iPhone 6S、そしてiPhone 7。

Plusモデルも同じだ。iPhone 6Plus、iPhone 6S Plus、iPhone 7 Plus。

2つ、例外があった。2013年にiPhone 5Sとともに発表されたiPhone 5Cと、昨年発表されたiPhone SE。これらはその名称が示す通り、1度きりの限定製品で、大きな混乱はなかった。

だが、今回は違う。

iPhone XとiPhone 8

アップルはiPhone Xは「スマートフォンの未来」とアピールした。つまり、来年発表されるモデルは、過去のデザインのままではおかしい。

Apple

iPhone 7/7 Plusの後継モデルとして、iPhone 8/8 Plusが登場し、さらにiPhone Xが加わった。

妙なことになった。

iPhone「テン」が登場したことで、新しいはずのiPhone 8/8 Plusは、1世代どころか、2世代前のモデルに見えてしまう。

来年、アップルは次のiPhoneの名称をどうするつもりなのか?

これは主に1つの要因に左右される。アップルが来年、iPhoneを2モデル発表するか、3モデル発表するかだ。

iPhone Xが一度きりの記念モデルなら、来年発表されるiPhoneはこれまで通り2モデルのみとなるだろう。

iPhone 8/8 Plusと同じようなサイズだが、iPhone Xのようにスクリーンが全面を覆っている。その他のデザインも最上位モデルにふさわしいものが採用される。

アップルはこれらのモデルを、iPhone XI(イレブン)、XI Plusと名付けるかもしれない。あるいは、数字によるネーミングをやめ、新たなスタートを切るかもしれない。iPadのように。

iPad

iPhoneも、iPadと同じようなネーミングになるのか?

Apple

iPadは、我々の案の可能性を示す良い例だ。iPadから始まり、iPad2、3、そして4、さらにiPad Air、iPad Air 2となり、最終的には単に「iPad」になった。

これは、再びシンプルさを追求した結果だ。現在、iPadは、iPadとiPad Proの2モデルのみ。iPad Proは2サイズある(編集部注:iPad miniがまだ販売されているが、記事は最新モデルに絞っていると思われます)。

マック用のOSも同じ。Mac OS X(テン)から、単にmacOSとなった。

来年の新しいiPhoneも同じかもしれない。

だが、3モデルのiPhoneを展開していく可能性もある。となると、問題はより複雑になる。

iPhone 7/7 Plusから、7S/7S Plusではなく、iPhone 8/8 Plusになったということは、来年、iPhone 8S/8S Plusが発表される可能性は低いだろう。そして、iPhone「テン」がすでに存在していることを考えると、iPhone 9/9Sという展開も考えにくい。

さらにもう1つ、別の問題が出てくる。アップルは、iPhone Xを「スマートフォンの未来」とアピールした。ディスプレイは拡張世界への入り口となり、物理的なボタンはほぼなくなった。

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これが未来ならば、来年アップルが新しいiPhoneに過去のデザインを採用することは考えにくい。

Apple

つまり、iPhone 8/8 Plusは、フラットな画面、画面下のベゼル、物理的なボタンを持った、最後のフラッグシップモデルとなるだろう。

となると、次の3モデルのiPhoneはかなり似たものになってしまう。大きなサイズの2つモデルのうち、1つは余分だ(ミニサイズのiPhone SEが、Xバージョンで登場するということは考えられるが)。

問題は明確だ。数字を使ったネーミングシステムはもう合わない。

アップルが進むべき道は、iPhone 8/8 Plusが、初代iPhoneが生み出した「スマートフォンの第1世代」を終わらせるとアピールすることだ。iPhone Xはアップルがステージで発表した通り、「スマートフォンの未来」への架け橋となり、まったく新しいネーミングシステムの幕開けとなる。

[原文:Apple has backed itself into an awkward corner with the iPhone X and its new naming system

(翻訳:まいるす・ゑびす)

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