9月12日(現地時間)、アップルの新製品発表イベントが行われ、Business Insider Japanでもさまざまな記事をお届けした。テーマ別に振り返ろう。
iPhone Xか、iPhone 8か。
一番の問題はこれだ。iPhone 8を心待ちにしていたら、iPhone Xが登場。悩ましい......。でも、実は答えは明白なのか?
Statistaによると「アップルが発表した製品のうち、何を買いますか」との質問に、3分の1以上が「iPhone X」と答えている。オンライン調査なので偏りはあるだろうが、圧倒的。一方「iPhone 8/8 Plus」は2つ足しても、7.7%。「なにも買わない」より少ない。
皆、やっぱりそうなのか。
Mike Nudelman/Business Insider
iPhone Xの普及版が「8」なのではない —— 性能に秘めたアップルの野心
iPhone 8。スペースブラックのモデルを表から見ると、特にiPhone 7との差がわかりにくい。
だがフリージャーナリストの西田宗千佳氏は異議を唱える。
「次世代のiPhone体験のほとんどは、iPhone8でも十分に体感できる」
AI、ARに興味があるなら、有機EL、顔認証といった派手な特徴だけでなく、アップルがiPhone 8/8 Plusに込めた意味を西田氏の記事で確認してほしい。
「iPhone X」は品薄でも売れる、問題はiPhone8だ —— 「半額」の国・日本の特殊事情
iPhone X。
Apple
一方、スマホジャーナリストの石川温氏は、iPhone 8/8 Plusの発売を「静観」する人が少なくないだろうと記した。
今回、見た目の印象は、どちらかというと「iPhone 7s」「iPhone 7s Plus」といったほうがしっくりくるように思える。
iPhone Xは、11万2800円(税別)からと高額だが、キャリア各社は「半額割引」を打ち出してきている。iPhone Xは「それなりに大ヒットするスマホになるのではないか」と石川氏は予測している。
「アップルでは自慢できなくなった」中国で僕がiPhone8を選ぶ理由
2016年9月、発売されたiPhone7を買いにきた客でごったがえす北京のアップルストア。
testing shutterstock
長年の、大のアップル好きにもかかわらず「iPhoneXは◯◯」と酷評している知人がいる。そんな彼が今、使っているのがシャオミ(Xiaomi)。「中国のアップル」とも呼ばれる同社は、2017年第2四半期の出荷台数が対前年同期比52%増となっている(アップル、スマートフォンのシェア第2位から転落か)。
中国でのiPhone事情について、リアルな感覚を伝えた記事を読むと、アップルの中国での巻き返しはかなりハードルが高いようだ。「それでも、僕は新しいiPhoneを買うだろう」と語った孫坤楊さんが買うのは、Xか8か。
iPhone X、iPhone 8/8 Plusとアンドロイド上位機種のスペックを比較
「買う」「買わない」をはじめ、多くの人からさまざまな意見が出てくることこそが、iPhoneの存在感の大きさだろう。「ようやくアンドロイドに追いついただけ」という声もあるが、スペックを見ると確かにそれは否定できない。
だが、スペックを眺めていると、アップルがプロセッサ「Apple A11」を独自開発しているという特徴が、より浮かび上がってくる。
来週リリース! 誰もが気に入るiOS 11の13の特徴
Shutterstock
iPhone X、iPhone 8/8 Plusをすぐには買わない、という人も最新OS「iOS 11」は一足先に使える。日本では9月20日に登場だ。
アップル、「iPhone X」「iPhone 8/8 Plus」の3モデルを発表
Steve Kovach
iPhone Xの普及版が「8」なのではない —— 性能に秘めたアップルの野心
「iPhone X」は品薄でも売れる、問題はiPhone8だ —— 「半額」の国・日本の特殊事情
「アップルでは自慢できなくなった」中国で僕がiPhone8を選ぶ理由
iPhone X、iPhone 8/8 Plusとアンドロイド上位機種のスペックを比較
iPhone X、iPhone 8/8 Plusに関して、以上5つの記事を振り返ってきたが、もう一度、基本的な情報を知りたいという方は、この記事を。
時計型デバイスでの通話が、いよいよ本格化する?
「手首に付けた時計型デバイスで通話する」、そんな日が実現することを楽しみにしていたのは、ミレニアル世代ではなく、もう少し上の世代だろうか。
LTE版Apple Watchは月額350円程度、 KDDIが方針固める —— 他社はどうなる?
Gizmodo Japan
Apple Watch Series 3のセルラーモデルは、初めて通信機能を内蔵。その料金プランを、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社のなかで、他社に先駆けて方針を明らかにしたのはauブランドを展開するKDDI。
LTE版Apple Watchは月額350円からを目指すという。アーリーアダプター層を取り込む戦略だ。
アップル、スマートウォッチ普及に向けて最大の障害をクリア
Gizmodo Japan
通信機能の内蔵により、Apple Watch普及の最大の障害がようやく取り除かれるだろう。いや、Apple Watchの売り上げは、すでにロレックスを抜き、腕時計業界No.1になったとクック氏は発表会で述べた。
そう、Apple Watchは、すでに腕時計の一大ブランドなのだ。
通信機能を内蔵、新たな用途の創出、需要の拡大、さらなる機能強化と好サイクルが高回転で回り始めそうだ。
新製品発表会ではハプニングも
故スティーブ・ジョブズ氏がプレゼンテーションの準備を入念に行ったことは、よく知られている。クック氏をはじめとする現メンバーもそうだろう。だが、予期せぬことは起きる。
アップルの顔認証システム、初めてのデモで失敗?
Apple
iPhone Xは、ホームボタン、つまりはTouchIDセンサーを廃止し、新たに顔認証機能「Face ID」を搭載した。
新製品発表イベントで、同社のバイス・プレジデント、クレイグ・フェデリギ氏が行ったデモンストレーションでは、顔認証のデモンストレーションに失敗。不具合だろうか?
真相は違うようだ。
今日、アップルのイベントは故ジョブズ氏のモノローグとともに始まった
Justin Sullivan/Getty Images
9月12日は、アップル新本社の「スティーブ・ジョブズ・シアター」がデビューした日にもなった。
クック氏は、新製品発表イベントは故ジョブズ氏のモノローグでスタートさせた。そしてジョブズ氏を称える言葉を続けた。
動画はこちら。
iPhone X発売日から新Apple Watchまで アップル新製品 知っておくべき11の事柄
iPhone Xを紹介するCEOティム・クック氏とチーフ・デザイン・オフィサーのジョナサン・アイブ氏。
Justin Sullivan/Getty
新製品発表イベントの話題は、どうしてもiPhone X、iPhone 8/8Plusに集中しているが、イベントではApple Watch Series 3のほか、4Kに対応した「Apple TV 4K」、初のワイヤレス充電器「AirPower」といったハードウエア、iOS 11、macOS High Sierra、さらにはFace ID、アニモジ、アップルストアの新展開も発表された。
One More Thing......
来年のiPhone、ネーミングはどうなる?
iPhone Xを手にするティム・クック氏とジョナサン・アイブ氏。
Stephen Lam/Reuters
iPhone 8の登場はある意味、既定路線だったが、iPhone Xは直前に浮上した。そして、一部の気の早いアップルウォッチャーは、もう「次のiPhone」の名称を心配している。
ネットでも「9は無いん?」と盛り上がった。さて、どうなるのか?