シンガポールの政府系投資ファンドのGICは、インヴィンシブル投資法人と共同で千葉県浦安市の「シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル」を約1000億円で買収すると発表した。取得する持分の51%をGICが保有する内容の契約を行う。
東京ディズニーリゾート(TDR)に隣接する同ホテルは、安定的なキャッシュフローを生み出した実績があり、日本における成長および需要の継続を確信していると、GICリアルエステートの最高投資責任者であるLee Kok Sun氏は、発表文の中で述べている。20年以上にわたり日本に投資を行うGICは今後、キャッシュフローを生む見込みのある国内資産の取得を検討していく。
シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルは、客室数1016室を有し、TDRの6つの「オフィシャルホテル」の中では最大。
野中利紗
ソブリン・ウェルス・ファンド(Sovereign Wealth Fund=SWF)として知られるGICは、1000億ドル(約11兆2700億円)以上の資産を運用。1981年の設立以降、シンガポールの外貨準備金を管理してきた。発表文によると、約1400名の従業員を有するGICは現在までに、40を超える国々に投資を行っている。
一方、シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルは、客室数1016室を有するTDRの6つの「オフィシャルホテル」の中では最大。TDRを運営するオリエンタルランドは、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーに新たなアトラクションを増設する計画を発表している。この計画には、2020年春頃に東京ディズニーランドに新規アトラクションを開業する750億円規模のプロジェクトが含まれる。