配達スタッフが生鮮品を冷蔵庫に入れるところを見ている顧客。
Walmart
ウォルマートは顧客が不在でも、冷蔵庫に生鮮品を直接、配達するサービスのテストを行う。
9月22日(現地時間)、同社はスマートロックのスタートアップ、オーガスト・ホーム(August Home)との提携を発表、配達スタッフが顧客の家に入り、生鮮品を冷蔵庫の中に入れるサービスを発表した。
実験はシリコンバレーで行われ、参加を申し込んだ少数のオーガスト・ホームの顧客が対象。
「考えてみてください。誰かがあなたのために買い物をし、さらに全て冷蔵庫に入れておいてくれる」とウォルマートのEコマース戦略・運営担当バイズプレジデント、スローン・エデルストン(Sloan Eddleston)氏は9月22日、同社のブログに記した。
同氏はブログに「冷蔵庫への配達」のプロセスを記した。
冷蔵庫への配達サービスの説明ビデオ。これまでの同社とは異なる、スタートアップ風のビデオだ。
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生鮮品を届けにきた配達ドライバーは、顧客が不在の場合、スマートロックのワンタイムパスワードを使って鍵を開ける。荷物を冷蔵庫の中に入れる。そして家を出る。その後、ドアは自動で施錠される。
顧客はドライバーが呼び鈴を鳴らした時に通知を受け取る。必要に応じて、オーガスト・ホームのセキュリティカメラを通して、一連のプロセスをアプリを使って見届けることも可能だ。
ウォルマートは、Eコマースへの巨額の投資を続けている。影響力を増しつつあるアマゾンに対抗するためだ。調査会社Slice Intelligenceによると、ウォルマートのオンライン売り上げは2017年第2四半期、前年同期比73%成長を遂げた。生鮮品は同社のアメリカ国内のEコマース売り上げの26%を占めた。
「今日、新しく思えることが、明日は当たり前になる」とエデルストン氏。
「これは全ての人が対象ではないし、もちろんすぐに実現できることでもない。だが、顧客には実験に参加し、未来のショッピングを形作る取り組みに手を貸してほしい」
冷蔵庫への配達を行うウォルマートの動画。
[原文:Walmart wants to walk into your home and put groceries in your refrigerator (WMT)]
(翻訳:一柳優心)