Mario's Gourmet Deliの外観
Frank Chaparro
ニューヨークの西106番ストリートとアムステルダムアベニューの角に位置するMario's Gourmet Deliは、一見、何の変哲もない雑貨店のように見える。
だが、店内にあるATMを使って、将来の支払いや財務管理の手段になると言われるビットコインを購入することが可能だ。
最近設置されたこのATMはニューヨーカー(New Yorker)の記事にも取り上げられ、記事を執筆したイアン・パーカー(Ian Parker)氏は「形はATMだが、中身は宝くじマシンに近い」と表現した。
今回は実際に店舗を訪れ、1年間で500%値上がりしたデジタル通貨ビットコインを購入してみた。購入までの一連の流れはこうだ。
Mario's Gourmet Deliの外観。
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ビットコインATMは通常のATMと同じように見えるが、操作方法は違う。ビットコインは物理的には存在しない通貨のため、引き出すことはできない。ビットコインの購入に使用できるのは現金のみ。
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ビットコインATMネットワークコインソース(Coinsource)のATMでは3000ドル(約33万6000円)分まで仮想通貨を購入できる。現在の価格でいうと、1ビットコインに満たない。今回は最小購入単位の5ドル(約560円)分を買うことにした。
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購入前に、携帯番号を入力し、身元の確認を行わなければならない。
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電話番号を入れると、テキストメッセージが送られてくる。
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送られてきた確認コードをマシンに入力。
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次にIDのスキャンを行う。
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スキャナーはキーパッドの下にある。IDのスキャンは数秒で終了。
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身元確認が完了すると、ウォレットコード(ビットコインを所有するためのウォレット)またはウォレットのアドレスのどちらかの入力を求められる。ウォレットを持っていなかったため、App Storeからウォレットをダウンロードした。
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数あるウォレットの中からBreadwalletをダウンロード。
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Breadwalletではセキュリティーコードとして、数字でなくランダムなフレーズが使用される。これは携帯端末を失くした場合などのウォレットの復元に必要となる。だが、フレーズのスクリーンショットを撮影すると、そのフレーズは無効となり、新しいものが発行される。
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ウォレットコードのスキャンが終了すると、ようやく現金をマシンに入れることができる。今回は5ドル分を購入。これは購入当時の0.00130916ビットコインに相当した。
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ビットコインはおよそ20分後にウォレットに登録された。だが、写真を撮影したときにはビットコインの価値は4.65ドルとなっていた。これはビットコインの価値が購入後に下がったためだ。
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コインソースはビットコインATMをアメリカ全土に配置している。だが、そのほとんどはニューヨークとカリフォルニアに集中している。
Coinsource
[原文:I bought bitcoin at a deli — here's how it works]
(翻訳:まいるす・ゑびす)