一緒に夕食を食べたり本を読むだけでも、子どものためになるだろう。
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在学中の子どもたちが学校で過ごす時間は、起きている時間の半分だ。つまり、残り半分の教育は、家庭で行われている。
事実、子どもの学業成績に与える影響は、学校教育の質よりも親の関与が大きいことがノースカロライナ州立大学、ブリガム・ヤング大学、カリフォルニア大学アーバイン校の共同研究で明らかになっている。
子どもたちの成功を支えるために、親は家庭で何ができるだろう? Business Insiderは教師に意見を求めた。
40人以上の教師から得られた素晴らしいアドバイスと編集部のお気に入りをいくつか紹介しよう。
一緒に本を読もう
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「本を読んであげましょう。一緒に読みましょう。そして子どもたちに読んでもらいましょう」
※編集部注:アンケートに答えた教師の多くが、良い読書習慣を育むことを勧めている。
夕食は家族揃って
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「家族で食事をする時間は、お互いの生活の中で何が起きているかを共有する時間だと思います。良いことも悪いことも含めて、それぞれの1日の出来事を話すことは、子どもたちに対する理解を深めるのに最適です。継続的なコミュニケーションは、一生を通じた成功の鍵の1つです」
良いお手本になろう
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「子どもに本を読んでもらいたいと思うなら、まずはあなたが読みましょう。子どもの作文スキルを向上させたいなら、あなたが子どもに手紙を書くことから始めてみましょう。数学で良い成績を取ってほしい? 子どもの前で数学が嫌いだなんて言わないことです」
体験をさせよう
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「本が全てではありません」
子どもには大いに期待しよう
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「多くの親が一生懸命働いていることはわかっているので、子どもたちともっと多くの時間を過ごしてほしいとは言えません。そうしたくても、できないこともあるでしょう。時間がなかったり、自身も理解できないために、子どもたちが宿題に取り組むのを見守ったり、手伝うことができない親もいるでしょう」
「ただ、できることはあります。子どもたちに優秀であることを期待しましょう。実際にA(最高の成績)を取ることができなかったとしても、それに近づくことができるからです。親の期待が低ければ、子どもたちはそれを上回る成績を取ろうとは努力しないでしょう。期待をすることです。そうすれば、子どもはあなたが側にいなくても、ベストを尽くそうと考えます。もちろんその結果、成績が振るわなくても、それはそれでいいのです」
画面から引き離そう
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「もっと多くの親が子どもに本を読み聞かせたり、本を読むよう子どもを励ませばいいのにと思います。散歩や雲を眺めること、外で遊ぶことも促すべきでしょう。今の子どもたちは、1日に11時間も電子機器の画面の前で過ごしています。恐ろしいことです。まるで、1人で時間を過ごす術を知らないかのようで、自立的な思考に与える影響が心配です」
怠けさせてはダメ
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「宿題をきちんとやったか確認して! 」
しっかり子どもに関わろう
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「保護者会などに参加する親は、必然的に学業をうまくこなしている子どもの親です。一部の親は自分の子どもが落ちこぼれていることにすら気付きません。こうした親は、留守番電話やメールを無視し、保護者会などにも来ません。子どもに学校での調子を聞くだけで終わらせてはいけません。うまくやってる、宿題なんてないと答えるだけです。教師に聞きましょう」
教師とは対立ではなく、協力しよう
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「子どもには、しつけ、成績、人間関係、心の健全さについて、親と教師の意見が一致していることを理解させましょう。賢明とは言えない行動を取った時に、親が教師から守ってくれると子どもに思わせてはいけません」
多様性に富んだ人付き合いを
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「異なるタイプの子どもたちと接する機会を作ってあげましょう。他人と遊んだり協力する方法を学びます。テクノロジーよりも交流です」
教師と教育システムを信じて
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「『それは新しいやり方で、あなたの助けにはなれない』などと言わずに、よくわからないことは聞いてください。ネガティブに構えず、学校に関わりましょう」
教育に価値を見出そう
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「親には、教育が重要だという価値観を家庭で形成し、子どもの教育を成功させる上でのパートナーとしての責任感を持ってもらいたいです。多くの親がすでに実践していて、彼らの子どもは大抵、他の子どもよりも優れた成績を収めています」
楽しもう
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「子どもたちと遊びましょう」
子どもの送り迎えは時間通りに
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「何かトラブルがあって、一度や二度、遅刻するのは問題ありません。でも、週に4回も遅れて来たり、時間通りに迎えに来ないと、あなたの子どもやそのクラスメイトがそれに気づき、彼らの間で気まずい空気が流れます」
失敗させよう
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「……そして、ゲームやスマートフォンを取り上げましょう」
適切な食事を与え、健康に育てよう
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「糖分と脂肪分を減らし、もっと運動を」
子どもが教室で何を学んでいるのか、知ろう
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「近頃は全てがデジタル化されて、子どもたちが学校で何をしているのか把握するのは非常に簡単です。授業や課題について質問があれば、遠慮なく私たち教師にメールして下さい! 怒って学校事務局に駆け込む前に、まずは教師に直接連絡してみましょう。事務局が全てを把握しているように見えるかもしれませんが、実際に授業を仕切り、事情を把握しているのは教師です。授業や自分の子どもについて知りたいなら、教師が一番の情報源です」
一歩下がって見守ろう
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「子どもが何か忘れ物をしたり、紛失したら、それは彼ら自身に伝えさせてください。もしくは、私にメールをする前に、彼らが問題を解決するのを手伝ってあげてください」
[原文:Teachers share 18 things parents should do to set their kids up for success]
(翻訳:Yuta Machida)