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300人もの障がい者が働く企業から学ぶ「働きやすさ」とは

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Lifehacker[日本版]より転載(2017年10月2日公開の記事)

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Photo: 今村拓馬

トランスコスモスには現在、約300人の障がいをもつスタッフが在籍しています。さらに同社では2008年、彼ら・彼女らの特性を把握し、仕事のマッチングや職場環境の整備を行なう「ノーマライゼーション推進部」を設立(ノーマライゼーションとは、障がい者や高齢者が平等に生活できる仕組みや社会を考えること)。手話通訳者も配置するなど、より働きやすく、能力を発揮しやすい体制を整えています。実際に働いている方にお話を伺いました。

ノーマライゼーション推進部とは
トランスコスモスが2008年に設立した障がい者雇用の専門部門で、障がいを持つほとんどのスタッフが属する。特徴1)働き方は2種類で、社内の他部門にいわば社内派遣され通常業務を行なうパターンと、お客様企業やグループ会社、社内他部門から依頼された業務に携わるパターン。特徴2)障がい者には補助的な仕事をお願いする企業も多いなか、ノーマライゼーション推進部では業務の8割が売上・利益に貢献するサービス系業務となっている。特徴3)障がいをもつ社員のキャリアパスを考えるプロジェクトも発足、来年4月から新しい施策がスタートする予定。


ワールドカップでの金メダルを目指しながら仕事を両立

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岩渕亜依さん:Webデザイナー。2016年、聴覚障がい者と視覚障がい者のための大学・国立筑波技術大学を卒業後、トランスコスモス入社。ノーマライゼーション推進部に所属しながらデジタルマーケティング部門に常駐し、Webデザインを行う。
Photo: 今村拓馬

―いまの仕事に就いたきっかけは 聴覚に先天性の障がいがあり、普段は補聴器をつけています。大学では製品デザインを専攻し、その経験を生かすためトランスコスモスに入社しました。いまは主にバナー広告の制作やリサイズを行なっています。


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写真中央の青いユニフォームが岩渕さん
写真提供: 岩渕亜依

フットサルの選手としても活動していて、2年前には全日本ろう者フットサル選手権で個人MVPを受賞しました。入社面接で「フットサルを続けたい」と話したところ「両立を応援したい」と言われたことも、この会社を選んだ理由のひとつです。


特別休暇制度
デフバレーボール(聴覚障害者によるバレーボール)の日本代表選手が入社したことをきっかけに、勤務制度を改正。現在は全国・世界レベルの大会に出場するときは、特別休暇を取得できる。岩渕さんも先日、その休暇を使って中国大会に出場した。

―どのようにお仕事をしていますか

最も避けたいのは、会議などでの聞き間違いです。普通に会話が進むとついていけないのですが、トランスコスモスにはモニター付きのテーブルがあり、参加者は画面ごしにチャットで会話してくれます。モニターが使えないときは、メンバーが要点メモやログを送ってくれるんです。


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Photo: 今村拓馬

障がい者を雇用する会社は増えていますが、環境はまちまちのようです。例えば、他社で働く友人からは「入社当初は筆談をしてくれたのに、徐々に対応してもらえなくなった」と聞きました。でも当社は「文字でのコミュニケーションが当たり前」という雰囲気。パソコンのメモ帳でのやりとりにも抵抗がありません。社内には手話通訳者もいて、必要なときはサポートを申請できます。


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木津紗由香さん:手話通訳者。2015年に入社。トランスコスモスには約80人の聴覚障がい者がおり、彼ら・彼女らはサポートを必要とするときに予約をする仕組み。会議の内容を聴きながら要約してパソコンに入力する「要約筆記」も行なう。今回の取材にも同席していただいた。
Photo: 今村拓馬

―岩渕さんの仕事の流儀、とはスポーツとの両立です。大学3年生のときにフットサルを始め、いまは選手として活動しています。

ノーマライゼーション推進部にはさまざまな働き方がありますが、私は月曜から金曜まで通常勤務。勤務後は、体調に合わせてジムでトレーニングをしています。フットサルは下半身の筋肉、瞬発力、持久力が必要なので、土台づくりが必要なんです。

そして金曜の夜と日曜はフットサルの練習。日曜の練習後は、近くの銭湯でリフレッシュしています!


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Photo: 今村拓馬

―マイルールはありますか

仕事5:スポーツ4:休息1、の配分です。仕事とスポーツの両立に欠かせないのが睡眠。疲労を残すと、仕事にもスポーツにも影響を及ぼすからです。

仕事では、マルチタスクはしません。一つひとつの仕事に集中するためです。優先順位を決め、すぐに終わる仕事や納期の近い案件を先に終わらせています。

―理想の働き方は

まず、この会社を選んでよかった。ノーマライゼーション推進部の約半数が同じ障がいを持っていて、お互いの状況を話すことができる。入社以降、「聞こえない」という理由で落ち込んだことはありません

理想は、やはり仕事とフットサルの両立です。そのなかでデフスポーツ(聴覚障がい者のスポーツ)のPRをしたい。いま、実はけがで療養中なのですが、2019年に開催されるデフフットサルのワールドカップでは金メダルを獲りたいです。


100名超えの部下を持つリーダーとして、次は地方での環境整備を目指す

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山下幸司さん:ノーマライゼーション推進部クリエイティブサービス課 課長代理。2008年に横浜デジタルアーツを卒業後、トランスコスモスに入社。Webエンジニア、Web制作のチームリーダー等を経て、2017年より現職。
Photo: 今村拓馬

―いまの仕事に就いたきっかけは 脚が曲がったままの「右ひざ関節機能障がい」があります。19歳のときにバイク同士の正面衝突で1年間入院後、3年間のリハビリ生活を送りました。

「手に職を」と専門学校でグラフィックデザインと広告編集を学び、それを生かせるトランスコスモスに入社しました。当初はノーマライゼーション推進部で他部署の仕事を引き受けていましたが、「健常者と一緒に働きたい」と上長に志願して異動し、化粧品会社のWebディレクターを務めました。今年度からノーマライゼーション推進部に戻り、課の115名をまとめるリーダーをしています。

―どのようにお仕事をしていますか

長時間歩くことができません。なので、取引先に行くときは途中で休憩を入れたり、電車で座らせてもらうようにしています。たとえ上司が立っていても、です。


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「EVAC CHAIR」という階段避難器具。この器具を使えば、援護者が非力でも避難させることができる。
Photo: 今村拓馬

また災害発生時の援護者も決まっています。私の場合は階段を安全に降りられるよう、肩を貸してもらえる援護者が同じフロアにいます。

―仕事の流儀は

関係づくりはとことんする、です。コミュニケーションに工夫が必要な方もいるからです。

たとえば私が入社した当時は、同僚のほとんどが聴覚障がい者でした。パソコンのメモ帳での会話にも慣れず、十分に伝わっているか悩みました。でもたくさんのコミュニケーションをとることで、だんだん分かりあえるようになったんです。

以降、コミュニケーションにはさまざまな工夫をしています。たとえばお客様企業からの抽象的な要望など、テキストでは伝わりづらいことは、雰囲気が伝わるフリー画像を探して見せたり、パワーポイントで図解したりもします。

毎年、バーベキューイベントも主催していて、40人~50人集まります。個人的に飲みに誘ったり、プライベートで一緒にイベントに行ったり、日頃からの交流も心がけています。


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Photo: 今村拓馬

―マネージャーとして大切にしていることは

基本的なことではありますが、進行管理です。私は障がい者を預かる立場なので、それぞれの体調やメンタル面のサポートをしつつ、業務を進めないといけません。 通常、正社員の勤務時間は9時〜17時50分と決まっていますが、たとえば透析をしている社員は通院のため1時間前倒しにしたり、時短制度を利用する契約社員もいます。たくさんの残業を強いることもできないので、お客様企業への納品スケジュールは余裕をもち、きちんと管理しています。

―100人超の部下のマネジメント方法は

障がいの種類、程度は人それぞれです。聴覚障がいでも少し聞こえる人もいれば、まったく聞こえない人もいる。精神障がいの方は、見た目では状況を把握できません。入社前にヒアリングはしますし、日ごろから十分な会話はしていますが、私一人ですべてを理解するのは難しいとも思っています。実際は6つあるチームのリーダー、サブリーダーを信頼し、業務内容や量を調整しています。

とはいえ「調子が悪そう」など少しでも気になることがあれば、直接コミュニケーションしています。チームリーダーから相談を受けたり、本人が面談を希望することもあります。場合によっては精神保健福祉士と相談の上、休暇を取るよう指示することもあります。

残業時間は通常、月3、4時間程度です。毎週金曜日にその週の残業時間を記入してもらっていますが、多い人はチームの上長と相談するなど、綿密に確認しています。

―理想の働き方は

現在、障がい者の職域を拡大する施策をつくったり、採用も行なっています。いま携わっている地方の事業所では、デザイナーとWebのコーダーを採用していく予定です。今後は障がい者がより働きやすい環境を整備し、地方拠点での採用につなげたいと思っています。


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Photo: 今村拓馬

冒頭の繰り返しになりますが、ノーマライゼーションとは、障がい者や高齢者が平等に生活できる仕組みや社会を考えること。その意味で、あえて「ノーマライゼーション推進部」という枠組みを作ることを不思議に思う人もいるかもしれません。しかし、部長代理の横井山隆介さんはこう解説します。

「障がい者のなかには、大きな声や音に敏感に反応するスタッフもいる。それぞれが最も働きやすい形を実現しようと考えた結果、枠組みを持つのがいいと考えた」

聴覚、精神、視覚など障がいの内容やレベルはさまざま。だからそのグラデーションを把握したうえで業務に落とし込む機能があれば、より働きやすくなる。トランスコスモスでは以前、障がい者の業務の8割が事務系だったがいまは逆転。プロフィットセンターとして機能しつつあるといいます。


Photo: 今村拓馬

Source: トランスコスモス , 障がい者雇用促進(トランスコスモス)


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